フランチャイズオーガナイザーのブログ

某フランチャイズ本部長として、フランチャイズをオーガナイズならびに発展を仕掛ける仕事をしております。おかげさまで立ち上げたフランチャイズは加盟募集開始から3年で100店舗を突破しました。前々職のフランチャイザー時代には、オーナーコンサルタントチーム責任者としてFC店継続率96%を実現。その後、コンサルティングファームを経た現役のフランチャイズオーガナイザーとして、あるいは特殊なバックボーンを持つ者として、仕事の考えや思うことを発信していく所存です。

10年間離職率0%を実現できた「解説」という概念の重要性

スポーツの放送などでは必ず解説者が存在し、
視聴者が把握できない戦術や意図などを言語化してくれますね。
(自分はサッカーが人生の一部なので、誠に勝手ながら継続して身近な存在として、サッカー解説者の方々を捉えてます)
そしてこの解説、つまり解いて説くという概念は、
ことビジネスシーンのあらゆる場面でこそ必要ではないかと思ってます。
具体的に自分がその必要性に気付き、
解説の概念を実施しているのは以下の2つのシーンです。

フランチャイズ加盟検討者への事業説明
・メンバーへの評価フィードバック

まずフランチャイズ加盟検討者への事業説明に関しては、
今でこそ後任に任せることが出来ていますが、
ある時期までは加盟検討者の皆様に対して、
自分が100%プレゼンを実施してました。
まず意識したことは目の前の方が、
「過不足なく我々のフランチャイズ事業の魅力を理解すること」です。
言葉にすると月並みですが、
これが実際は本当に実現が難しかったりします。
加盟を検討している皆さまもそれぞれ個性も違うので、
こちらの説明を一語一句聞き逃さないぞとずっと真剣に聞いている方もいれば、
説明をじっくり聞くスタンスではなく合間合間で質問をしてくる方もいたり、
また、スケジュールに余裕があり、
3時間くらいじっくり話をした方もいれば、
10~20分くらいでお願いしますと冒頭に言われたこともあります。
そんな風にそれぞれ背景が違えど、本気度が違えど、
自分のプレゼンのために時間をいただいたからには、
過不足なく我々のフランチャイズ事業の魅力を理解してもらうという目的だけは、
必須のミッションと捉えてました。
そもそも当初から自分の立場的にも、
加盟を獲得するだけの視野で仕事をしているわけではなかったので、
加盟後~末永く事業を御一緒する視点から逆算してプレゼンとなると、
営業という概念は不要だったし、
ことフランチャイジーの皆様においては、
「事業は背中を押されてやるもんじゃない」という哲学があるので、
尚のこと、加盟するしないはただの結果でしかなく、
プロセスとして重要なのは、
過不足なく我々のフランチャイズ事業の魅力を理解してもらうことと考えました。
そのために最適なスタンスを模索した結果、
この我々のフランチャイズ事業における解説者であろうということでした。
この事業のことに関しては、徹底的に言語化する、ファジーな要素を撤廃する、
この事業に関するあらゆる質問は全て即答できる準備をする、
これらを強く意識しました。
すると不思議なもので、ビジネスの解説者としてのスタンスが確立されて以降は、
一気に我々のフランチャイズに加盟したいという方が増え、
加盟募集開始から3年で100店舗を実現するまでに至りました。

次にメンバーへの評価フィードバックについてです。
これもファジーな要素が何一つあってはいけないものだと思います。
会社としては明確に昇格昇給、降格降給の理由があっても、
それがその該当者に伝わっていない、あるいは相手が理解をしていないと、気持ちが離れてしまいます。
気持ちが離れたら本質的にマネジメントなんて出来なくなります。
そのため、その評価スパンの中のどの事象が素晴らしく、
どの事象が課題(伸びしろ)なのか、解説する必要があると考えました。
例えば「何て言ったらいいのかな」と言葉を探しているようでは、
その該当者のそのスパンの働きぶりに対して失礼であると考え、
フィードバック前には、
徹底的に言語化できる準備をするべきだと思い、実施してます。
弊社は半期ごとの評価なので、
半年スパンの各メンバーの事象は、
良くも悪くも気になった点は必ずメモに控えておくようにし、準備をします。

こういった行動が正解なのかは分かりません。
ただ1つ事実として、
自分がいわゆる社会人になってからちょうど10年くらいで、
その10年前の時点から直下のメンバーが常にいる環境でしたが、
その直下メンバーは勿論のこと、
付随してそのメンバーに紐づくメンバーですら、
自分の組織上では離職率0%です。
当然、偶発的な要素も大きいとは思ってますが、
事象を解説して正確に評価をしていくことを続けてきたことも1つの要因なのかなと思ってます。
メンバーも部下とはいえ大人ですからね、
古巣のときは殆どのメンバーが年上でしたし、
スパルタで鬼軍曹的に振る舞っても付いてくるわけないですし、
半面、メンバーに媚び売って甘やかし続けても、そこには確実に成長がないので、それはそれで人は付いてきません。
マネジメントはそんな表面的な浅いことでは駄目で、
メンバーをリスペクトし、
ビジネスパーソンとして少しでも高みを目指してもらうためのお手伝いとして、
「解説」することが重要だと個人的には感じます。
ではまた。

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解説者風。ヘルメットをかぶっている方のチョイスに意味は無し