前回の補足として、
なぜインバスケットスキルを向上させると限られた時間内でこなせる仕事量を増やせるのか?という要素を記します。
理由は「有限の時間で且つ数多くの案件(仕事)が目の前にある状況下において、優先順位の判断精度が飛躍的に向上する」からです。
インバスケットに免疫がない方に抜き打ちでインバスケットテストを実施してもらうと、
よく陥ってしまう例が、
案件1から順に対応していき、
未着手の案件を数個残してタイムオーバーになってしまい、
実は未着手の数個の案件の中に、
会社として大問題になりかねない案件が含まれており、
「シミュレーションで本当に良かったね」となるケースです。
初めてのインバスケットテストを終えた方へのフィードバックとしては、
以下のことを伝えることが多いです。
1,まずは全ての案件に目を通し、各案件の本質(上司や部下からの報告案件であれば、その人の主訴)を掴むこと
2,全ての案件を重要度と緊急度で整理し、優先順位別に3グループ(高・中・低)ほどの大枠に区分
3,優先順位高のグループの中で最優先順を判断し、順々に着手
こんなところです。
こうして言語化すると難易度高そうに見えない可能性もありますが、
2回目3回目のインバスケットテストでも上手くいかない、インバスケットスキルが向上しない方も結構います。
そういう方々は総じて2つのパターンのいずれかに該当することが多いです。
A,読解力(主訴や本質を掴む力)が水準以下
B,そのポジションにおける優先順位の軸(価値観)が明確に理解できていない
Aの状態ですと、案件を制限時間内で読み終えても、
主訴や本質を掴み損ね、
当然ながら優先順位がチグハグになります。
Bは何が重要で何が緊急かの判断ができないケースです。
主訴や本質を掴んで整理しても、
これまた優先順位がチグハグになりますね。
ただこのA・Bいずれも学ぶ姿勢次第ですぐに習得できるので御心配なく。
インバスケットスキルを身に着け、向上させていけば、
膨大に仕事や対応すべき案件が目の前にあっても、
猛スピードで正確な優先順位を付けることが可能になり、
結果、こなせる仕事量が増えるということですね。
これは個人的な価値観によるものかもしれませんが、
自分は間違いなくインバスケットと出会い、
インバスケットを日々意識してから、仕事そのものがさらに楽しくなった気がします。
言い方を変えると、
「忙しかったり、突然のトラブル案件が発生するとワクワクするヤバい奴」になってきました。笑
とにかくインバスケットスキルの向上はピュアに推奨です。
ではまた。