フランチャイズオーガナイザーのブログ

フランチャイズをオーガナイズする仕事をしております。約10年間、率いたチームメンバーの離職率0%。立ち上げたフランチャイズは加盟募集開始から3年で100店舗を突破しました。前々職のフランチャイザー時代には、オーナーコンサルタントチーム責任者としてFC店継続率96%を実現。その後、コンサルティングファームを経た現役のフランチャイズオーガナイザーとして「フランチャイズ業界健全化→地方創生→日本経済活性化に貢献」このためにブログを綴っております。

革命を起こした旧友を祝福

旧友という表現を使うのは恐縮だとも思いつつ、
自身の衝動的にもこの快挙に触れないわけにはいかないので、書きます。

旧友マヂラブが見事にM-1グランプリ2020を制しました!凄すぎます!

野田ちゃんは(距離が近かった)当時から骨の髄まで芸人というタイプで、素をほぼ見せないため、
だからこそ優勝直後の涙にはグッとくるものがありましたし、
あの天才でもここまで相当な苦労があったのだと一瞬で察することができ、自分も初めてM-1で涙を流した気がします。

いや~それにしても、あのつり革ネタでの優勝は漫才革命ですね。

2人ないしそれ以上の複数人による寄席演芸の一種目である漫才。
基本的にはボケとツッコミの役割分担がセオリーとしてあるものの、
長年大衆に支持をされるものというのは、
サッカーでもそうですし、漫才でもそうですが、
伝統継承と破壊がたえず起きるものです。
逆説的に言えば、伝統継承と破壊があるから、
変化と進化が止まらず、
常に大衆を魅了し、永続的に支持を受ける文化なのです。

経験談も踏まえていくと、
毎年何百人単位の若者が一流の芸人を夢見て様々な事務所直結の養成所の門をたたきます。
そこでまず突き当たる壁って何だと思いますか?
答えは、歴代の偉大な先輩方が漫才・コント・ピン芸・リズム芸然り、
様々なフォーマットで、あらゆるパターンや仕組みを既に開発し、世間の支持を得てしまっているという現実、それが壁です。
どういう事かというと、
例えばWボケ・Wツッコミの1回交代の漫才を披露したら、
養成所の講師(というより世間の代弁とも言える)からすると、
笑い飯さんのパターンだからアウト。もう帰っていいよ」となります。
今は笑い飯さんで例えましたが、
それこそ「はいどうも~」から始まり、
しゃべくりに対してボケてツッコんで、
もしくは「●●やってみたいんだんだよね」などと設定に入り、
ボケてツッコんで・・というような普遍的な漫才は、
これまでに偉大な先輩方に膨大な数、踏襲された仕組みなわけで、いくらでも代替えがきいてしまうのです。

となると、突破口は以下2つしかないんです。
1,前人未踏の仕組みの開発
2,その人にしか出来ないボケあるいはツッコミの開発

また、いくら1か2に該当のものを発明しても、
常にどの場でもお客様からの爆笑が無ければ、
玄人からの評価も得ることができません。
この観点でいくと、マヂラブは結成当初から、ずっと1と2のいずれも満たす漫才でしたから、
優勝までの13年は、お客様の求めるものとの折衝をずっと探し続けてきたということでしょう。
これがどれほどの難易度か?それはもう途方に暮れることの連続です。
どういう事かと言うと、
1や2というのはお客様からすると目新し過ぎて、
まあ笑いは起きにくいものです。
当然芸人側も手探りなわけで、さほど確信が持てないまま舞台に上がり続ける必要があり、
お客様の支持(爆笑)がない限り、
その時点で披露している1もしくは2は道が誤っているか、
はたまた未完成なのかどちらかなのです。
芸人を続けていくと、なまじっか方法論は分かってきますし、
テクニックは身についていきますから、
そんな中で1や2の追求よりも、
これまで偉大な先輩方が構築してきた仕組みに頼りたくなることが多々あり、
いざそれで舞台に立つと、タチの悪いことにやはり笑いは起きやすいので、
どんどん負のスパイラルに陥ります。
そうやって、無数のコンビが解散し、膨大な数の若者が夢に区切りを付けていくのです。

野田ちゃんの才能は13年前から圧倒的で、
そこにお笑い万能戦士の村上ちゃん(本名は鈴木さん)がネタ毎に変化を加えていくマヂラブの漫才は唯一無二で、
芸人達がマヂラブのネタを舞台袖で見て爆笑している、そういうコンビでした。
そんな猛者達ですら、M-1を制するまでに13年の月日を要するお笑い界のサバイバル具合にゾッとします。
そのサバイバルの中で(これは想像でしかないですが)心折れそうになる局面が幾多もあったことでしょう。
それでもブレなかった男達、マヂカルラブリー

これはM-1の発展という観点においても、1チャンピオン以上の価値がある気がします。

何はともあれ、革命を起こした旧友をただただ祝福したいです。おめでとうございます。

最後にマヂラブが優勝してくれたおかげで自分の宝物になった下記画像と共に締めます。

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※お笑いの内容は当ブログの本筋ではなく、おそらく来年のM-1決勝前まで記すことはないと思いますので、御了承ください
ではまた。