フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

FC事業のオブジェクティブ

加盟希望者の方との最終面談時、
「こんなに生産性が高いビジネスのノウハウをお持ちなのに、なぜ直営だけで展開しないのですか?」
と質問を受けることがあります。
この回答としては、明確且つピュアな回答が2点あるのですが、これは加盟される方の特権としてここでは割愛します。
(とはいえ当ブログで答えらしきものは散りばめられていますが)

ちなみにフランチャイズ仲間に色々な話を聞いていると、
業種や大小問わずフランチャイザーの社長や本部長で、
フランチャイザーとしての収益性」をFC展開の理由として回答をする方がいるようです。
ポジティブに捉えると、素直な経営陣とも言えるのですが、
これが本当にFC展開の理由だとしたら、
良い悪いは別として、適正として直営向きの経営陣だと思うので、
FC展開をするべきではないと思います。
なぜならその思考だと軸がブレるので、
遅かれ早かれ、社内あるいはFC内で崩壊していくか、
もしくはそもそも加盟店が増えないでしょう。

FC展開の理由とは少し論点がズレますが、
我々のFC本部(事業部)では、
「FC事業心得~8箇条~」というものを設けており、
日々の出勤後10分以内に黙読がルールですが、
そこの8箇条目に、FC事業のオブジェクティブを設定していて、
それは加盟オーナーのとある心情をオブジェクティブとしています。

もしかすると浅い言葉に聞こえてしまう可能性もありますが、
フランチャイズを展開するなら、
人(オーナー)が好き、はたまたFC事業を通じての人間関係の広がりに喜びを感じる集団がFC本部であるべき」だと思いますね。

1963年に不二家が日本で初めてフランチャイズを導入して、
そこから57年、フランチャイズの発展と共に、
我々の生活が便利に発展してきたと言っても過言ではないでしょう。
だからこそ、フランチャイザーはその影響力の大きさを重々理解し、
常にベクトルはエンドユーザーやオーナーに向けるべきだと感じますね。
どんなにフランチャイズ展開が絶好調でも「驕る平家は久しからず」です。

今後、需要が増加するからこそ、
多くの良質なフランチャイズが増えてほしいなと切に願います。
ではまた。

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