先日、加盟開発MTGで加盟開発担当のAちゃんから、
「以前に加盟前最終面談に進行することが濃厚だとお話していた■■さんですが、
先ほど電話があり、同業の●●に加盟をすることに決めたそうです。
理由は契約書を自由に変更してよいと言われたことだそうで・・」
という報告がありました。
我々のフランチャイズは以前からブランディング重視で、既存店ファーストのスタンスで運営しているため、
加盟開発担当者が加盟検討者の方へ100%伝え漏れなく事業説明をした結果、
加盟に至らないのであれば、それはそれで全く問題のないことで、
また次なる我々のフランチャイズビジョンに共感いただける方や法人との出会いを待てばよいという考えです。
新規に固執せずとも、既存店が繁盛していけば既存オーナーの追加加盟が継続的に発生しますし、
おのずと拡大していくものです。
ブランディング度外視で何のフィルタリングもせずに、
「とにかく新規加盟を!」と躍起になったところで、
その藪から棒に加盟させてしまった中の1人のオーナーが、
チェーン全体に悪影響を与える問題を起こしてしまったら、それこそ本末転倒ですからね。
当然、会社の予算計画もあるわけですが、
自分は現在の環境にフランチャイズのプロとして招聘されてFC本部を立ち上げた以上、
前述のバランスはきっちり取っていくつもりです。
前フリが長くなりましたが、
我々のフランチャイズは前述のようなカルチャーのため、
加盟開発担当から「プレゼンをした検討者が同業他社に加盟してしまいました」と報告を受けても何も思わないわけですが、
とはいえ、前述の件は少し違うアングルで思うことがありました。
加盟オーナーに対して「契約書を自由に変更してよい」という点です。
実際どこまで許容するのかは定かではありませんが・・・
表面的に捉えると、加盟オーナーにとってはメリットしかないと思われる方も多いかもしれません。
ですが、アナタが加盟したフランチャイズ内で、
A店とB店で全く別のサービスを実施していたらいかがでしょうか?
そんなフランチャイズでは、
いくら全体で屋号が同じでも、サービスの均質性が維持できず、
フランチャイズひいてはチェーンビジネスの恩恵を受けることができません。
加盟のメリットを放棄することに等しいのです。
上記の比喩はやや極端にしましたが、
「加盟オーナーが契約書を自由に変更できる」というのは、実はこういった目に見えにくいリスクを孕んでいるのです。
ではなぜ前述のフランチャイザーは「契約書を自由に変更して構いませんよ」と言えてしまうのか?
それは自信があるように見えて全く自信がないのです。
自社のノウハウにUSPがないと自覚があるため、
「契約書を自由に変更してよい」というある種の捨て身の策を講じてでも加盟が1件でも多く欲しいのです。
このFC本部にはフランチャイズのプロが不在であることは想像に容易いです。
自分の予測するこのFC本部の末路は、本部が倒産してしまう末路です。
さて数年後どうなることやら・・
ではまた。
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