フランチャイズオーガナイザーのブログ

某フランチャイズ本部長として、フランチャイズをオーガナイズならびに発展を仕掛ける仕事をしております。おかげさまで立ち上げたフランチャイズは加盟募集開始から3年で100店舗を突破しました。前々職のフランチャイザー時代には、オーナーコンサルタントチーム責任者としてFC店継続率96%を実現。その後、コンサルティングファームを経た現役のフランチャイズオーガナイザーとして、あるいは特殊なバックボーンを持つ者として、仕事の考えや思うことを発信していく所存です。

フランチャイズのプロ

フランチャイズのプロとしてフランチャイズ本部を立ち上げ、
フランチャイザーとしての事業を成立ならびに発展プロジェクトとして、現在の企業に参画しました。
※今回の記事におけるフランチャイズのプロとは、すなわちザー側のポジショニングの話ですので、そのように解釈いただけますと幸いです

ではフランチャイズのプロって何なんだろうと、ふと思うのです。
例えば料理人のプロフェッショナルや、
プログラマーのプロフェッショナルは分かりやすいですよね。
大多数の人が舌鼓を打つような料理を提供し続けたり、
革新的なプログラムを組むことができたりなど。

ですがフランチャイズのプロって、
例えばイタリアンレストランのフランチャイズ本部の責任者が、
けしてイタリアンシェフとして一流というわけではないケースが多いでしょうし、
カフェのフランチャイズ本部のトップが、
世界的なバリスタというわけではないので、
非常に定義が曖昧なのです。
また、違うアングルで見ると、
お掃除のプロがお掃除系事業のFC本部の社長なんてケースもあったりしますが、
ではその社長が他業種のFC本部でも次々成功させることができるかというと、
それは難しいでしょうし、
そもそも会社を守ることが絶対の社長業において、
幾つものFC本部を立ち上げるビジョンをお持ちのFC本部社長は少ない(1つのブランドがヒットすればOK)と思うのです。
そのため、自分の描くフランチャイズのプロ像においては、
FC本部の「社長」はイメージの中で該当しないんです。
(しいて言えば原田泳幸氏がマックとゴンチャという2社のFC本部で確かな実績を~という事例になりそうでしたが・・)
やはり社長はプロ経営者というカテゴライズで整理するべきでしょうね。

という風に、フランチャイズのプロってこれまであまり世間で語られておらず、
自分の頭の中だけに置いておくには勿体ないテーマなので、
良い機会なので、当ブログにてフランチャイズのプロを定義してみたいと思います。
ズバリ以下、1~5全てが該当して初めてフランチャイズのプロと言えるのではないかと考えました。

1.フランチャイズ本部を構成する4つの領域において確かな実績を持っている
2,経営レイヤーと法務の経験や知見がある
3,全国各地の土地勘を持っている(広く浅くでも可)
4,結果を残し続けている
5,明確なカラーを持っている

 

1.フランチャイズ本部を構成する4つの領域において確かな実績を持っている
FC本部を構成する領域、これをシンプルに大分類で整理すると、
加盟開発/店舗開発/スーパーバイジング/法務
このあたりになると思います。
この4つの領域のいずれかで明確に数字として尖った実績を持っていること、
まずはここがフランチャイズのプロに向けたスタートラインだと思います。
そこから上記の中で2~3つの領域で確かな実績を残していたり、
あるいは4つの領域全てを統括ならびにマネジメントをする立場で何かしらの実績を持っていることで、ひとまずフランチャイズのプロ群の大枠に入ると言えます。


2,経営レイヤーと法務の経験や知見がある
フランチャイズのプロは、
フランチャイザー側の経営に深く携わる必要があります。
ここにリーチできなければ、
いくら戦略や戦術を発案しても実行が伴わなくなりますからね。
また、加盟いただくオーナーは(初めて独立される方含め)全員経営者と捉えると、
経営レイヤーの経験や知見がないと、どのようにフランチャイズ全体をオーガナイズするべきか不透明なはずですから、フランチャイズのプロとしての仕事をすることは難しいです。
また、経営にも紐づくものですが、FC本部はその事業におけるリーガルリスクは全て把握しておく必要があります。
ここを整備しないと、どれだけ拡大してもイチ加盟店の法律違反でチェーン全体が終焉することも起こり得るためです。
このような背景からフランチャイズのプロたるもの、
最低限のリーガル知見は持つべきですし、各士業とのパイプも持っておく必要があります。


3,全国各地の土地勘を持っている(広く浅くでも可)
まず土地勘の定義は以下を引用します。
土地鑑 - Wikipedia
ここで強調したいことは広く浅くで十分ということです。
どういうことかと記しますと、
フランチャイズの意義やメリットはスケールさせてこそ発揮されますから、
基本的には全国どこに行っても通用する商売をフランチャイズ化していきます。
逆説的に言えば関東のみや関西のみでしか通用しないビジネスであれば、
フランチャイズ化せずに直営店だけで広げた方がよいと感じます。
そのため、フランチャイズのプロは幾つかの数県だけは詳しいということでは駄目で、
全国各地のことを浅く広くでも一通り語ることができるくらいの知見、
これは必要になってきます。
その全国各地の特徴などの知見が、目の前の商売やサービスにおける各地のニーズやマーケットとのリンクを創造させることに繋がり、
店舗開発における戦略の部分や、
スーパーバイジングやコンサルティングにおいてもファクターとなっていくためです。
具体的には、例えば高松はサービス業のクオリティ水準が高いため、
フランチャイズ店として香川県高松市に進出する場合は、
他地域の1.5倍レベルのサービス水準を保たないと勝負できないとアドバイスできますし、
長崎県はやたら坂が多い地形なので、
高齢化に伴い買い物難民が他県に比べて多く、
そこにビジネスチャンスがあるなどの着眼もできたりします。
こうした背景から、やはりフランチャイズのプロたる者、
全国各地の土地勘を広く浅くでも持っていることが肝要です。
東京でしか仕事をしたことがない方は、フランチャイズのプロとしては成立しません。


4,結果を残し続けている
まずプロフェッショナルの定義を整理しますが、
Wikipediaでは以下のように書かれております。
プロフェッショナル - Wikipedia
簡潔に纏めると「職業的で且つ専門的な仕事人のことを指す」ようですが、
NHKの人気番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」では、
毎回の主役がエンディングで「プロフェッショナルとは?」と問われ、
全員答えが違うように、プロフェッショナルという定義は抽象的で、
1人1人の中に存在する価値観に依存してよいものなので、定義する必要もないのだと思います。
前フリが長くなりましたが、
自分の考えるプロフェッショナルはシンプルに「結果を残し続けている」ことだと捉えています。
FC本部構築支援をオファーする側のFC本部の皆様、依頼を検討しているFCコンサルタントが過去にどんな実践的な実績を持っていて、どんな結果を残し続けてきた方なのか、これを正確に見極めてください。
くわえて、その実績が10年以上前の実績ではないか?そのFCコンサルタントのノウハウは、今の時代や今後も通用するのかも含めて慎重に検討しましょう。


5,明確なカラーを持っている
サッカーの監督だと非常に理解しやすいです。
例えばモウリーニョ監督を招聘したら、
対戦相手を徹底的に分析して、対戦相手の長所を消して、
手段を選ばず勝利のみを正と捉える勝利至上主義のチームを作ってくれるでしょう。
ペップことグアルディオラ監督を招聘したら、
革新的な戦術を発案し、そしてその戦術遂行を徹底し、
ポゼッションを第一に相手にボールを渡さない前提で試合運びをするような見る者を魅了するチームになると想像できます。
このようにこの人ならこうなる・・というカラー(個性)を持っているというのは、
プロフェッショナルには不可欠だと感じるのです。
例えばフランチャイズシーンで捉えると、
直営5店舗の企業がフランチャイズ化するためのFCコンサルをオファーしたいとなった際、
フランチャイズのプロコンサルリストがあったとして、
能力はどんぐりの背比べ、年齢も同じくらいとなった際には、
最終的にはその企業が求めるプロセスやビジョンと合致するカラーを持つFCコンサルタントに依頼すると思うんですよね。
自分であれば、当ブログを一通りお読みいただけますと認識が容易なように、
本部メンバーへの適切なマネジメントにより、個性を有機的にするチームを作り、本部を盤石にします。
次に加盟オーナーと調和を取りながらリージョナルビジネスとしても機能させる工夫をし、
ザーもジーも健全に運営が継続できるようにオーガナイズするというカラーを持っています。


以上です。
ふと思いつきで書いてみましたが、
だいぶ膨大な文章量になってしまいました。
最後までお読みいただいた皆様、ありがとうございます。
少し補足をするならば、
上記1~5に該当するフランチャイズプロであるならば、
業種問わず様々なフランチャイズ本部の発展に貢献できるでしょう。再現性がありますからね。

今回定義したようなフランチャイズのプロフェッショナルが、
今後フランチャイズ業界内に徐々に増えていき、
そういう方々が本部企業の中からオーガナイズするなり、
社外取締役に就任するなり、外からコンサルティングするなりしていくと、
良質なFC本部が増え、地方創生→GDPに寄与できることでしょう。
このようなイメージで次世代のフランチャイズ業界をデザインしたいと考えております。
ではまた。

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