フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

フェルミ推定

コンサルファーム時代は何かと「フェルミ推定」に向き合うケースが多かったです。
誤解が生じてもよくないので補足すると、
自身がフェルミ推定を駆使する場面が多かったというよりは、
組織構築/キャリアコンサルとして動いている中で、
クライアント先への転職希望者の面接対策として相談に乗り、
過去問などをもとに一緒に突破口を考えたりしてました。

格式高いコンサルファームへの入社試験や面接では、
ケース面接と呼ばれる類いのものがあります。
ケース面接とは「実際のプロジェクトに似た課題を出すことで、論理的思考力とプレゼンテーションスキルを確認する意図」の面接です。
そしてそのケース面接でフェルミ推定を駆使することが必須になってくるというわけです。

フェルミ推定とは?という皆様は、
以下を参照ください。
フェルミ推定 - Wikipedia

フェルミ推定とは、調査がむずかしい数値をいくつかの手がかりをもとに論理的に推測して短時間で概算することを指します。
要するに、持ち合わせた知識で、持ち合わせていない情報を推測するのです。
上記wikipedia内の具体例を見れば、
センスの良い方であれば「なるほど」とすぐに理解いただける概念だと思います。

フェルミ推定で求められるのは大枠のデータから概算することですが、
概算するも何も、大枠のデータが無ければ埒が明かないです。
そのため、基礎として最低限のデータはインプットしておく必要があります。
例として、以下日本に関するデータを挙げてみます。

人口:1.2億人
世帯数:5,000万世帯
国土面積:約40万平方km
平均寿命:80歳
労働力人口:約6,000万人
1年に産まれる子供の数:約100万人
大学進学率:約50%
大企業の数:1.2万社
中企業の数:420万社

これをもとに、
例えば「日本に女性は何人いるか答えてください。」という質問があったとします。
上記データが頭にインプットされていると、
全人口は約1.2億人と瞬時に分かるので、
仮に女性が約半数とすると6,000万人とフェルミ推定的な回答が出せます。

そしてこのフェルミ推定
フランチャイズ絡みで例えると便利なのが、
例えばアナタがクレープ屋さんのFCに加盟を検討されているとします。
全店の月平均売上をFC本部に尋ねると、
「60万円」という回答だったとします。
これの平均売上が確かなデータか否か、
フェルミ推定で掴むことができます。

まずはクレープ屋さんのお客様1件あたりの単価を考えます。
クレープ単品のお客様でおよそ400円。
飲み物も一緒に買うお客様でおよそ1,000円くらいでしょうか。
単品と飲み物セットの比率を5:5と捉え、
クレープ屋さんのお客様1件あたりの単価は700円と仮定。
そして700円単価と仮定すると、
月平均売上60万円÷700円=月間来店857人となります。
857人÷30(営業日)=1日の来店が28人の計算となる。
たしかにクレープ屋さんの来店数っておよそこんなものかな?と想像でき、
確かなデータだと掴むことができますね。

フェルミ推定上、どうもFC本部が言っている平均売上と整合性が取れないとなった際には、
かなりテキトーに月平均売上を述べている可能性が高いです。
こんな具合にフェルミ推定を駆使することで、
謝ったFC加盟先を選定せずに済むこともできたりしますので、
コンサル業界に関連性がない方にとっても、
身に付けておくべきビジネススキルとしてオススメです。
ではまた。

フェルミ推定・フランチャイズコンサル・FC本部

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