既存オーナーと打ち合わせの予定があり、福島駅へやってきました。
福島「県」で捉えると何度も訪れたことがあったのですが、
福島「駅」で捉えると、今回で2回目でした。
そんな福島駅前。前回も気になっていたこの「中合」という建物。
これ何なのかな?と調べてみると百貨店だったようです。
中合 - Wikipedia
昨年(2020年)8月31日に閉店してしまったようですね。
なんと146年の歴史に幕を下ろしたとのことで、
地元の方にとっては残念で仕方なかっただろうと想像に容易いです。
特にwikipedia内の東日本大震災時の以下エピソードに感銘を受けました。
2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が発生。
福島市は震度5強の揺れに襲われたが、中合福島店では毎月1回避難訓練を行っており、
避難訓練の日は毎月11日の開店前としていた。
ちょうど3月11日の開店前にも避難訓練を実施していたため、
従業員は冷静に避難誘導を行うことができ、天井が落下するなどの被害があったが怪我人は出なかった。
地下食品フロアでは従業員の判断で、店内の買い物かごをヘルメット代わりに客に配った。
また、自家用車以外で来客し鉄道が運休して帰宅困難となった客にはタクシー代を負担するなどした。
震災からわずか3日後の3月14日には、店頭で食料品と生活雑貨の販売を再開。
県内の流通が滞り、コンビニエンスストアにも商品がなかったため、
市民の間で口コミで情報が広がり、店頭には商品を求める行列ができた。
5日後の3月16日には、福島市内ではスーパーマーケットも営業できない中で、地下食品フロアと学生服売場の営業を再開。
4月の新入学時期を控えて多くの客が制服を買い求めた。3月24日には福島店1号館が営業を再開、その後に続いて2号館も営業再開し、ほぼ通常営業となった。
毎月11日の開店前に避難訓練を定例行事としていたというのは運命的ですし、
訓練の重要性を再認識させられますね。
また、帰宅困難のお客様へのタクシー代負担が顕著な例であるように、
働く皆様もさぞかし精神的疲弊はあったでしょうから、
そんな中でも震災からわずか3日後に店頭で食料品と生活雑貨の販売を再開したというのは、
使命感や責任感以外動機がないと思います。
これは本当に素晴らしい企業であり百貨店だったのだと想像に容易いです。
そんな素敵な百貨店がなぜ閉店に至ってしまったのか?
こちらもwikipedia内で記されているように、
耐震基準問題が主な原因だったようですね。
フランチャイズ業界の健全化→地方創生を真剣に考える身としては、
時代にそぐわなくなってしまった百貨店の相次ぐ閉店で、
百貨店の建物だけが残り、
街に停滞感が漂うのは寂しいなと思います。
(たしか北海道の苫小牧駅前の旧百貨店の建物もそのまま残っていて、虚しさを感じた記憶があります・・・)
こうして文面を書きながらのジャストアイデアですが、
前述のような百貨店の居抜きを「フランチャイズの館」みたいにして、
優良FCだけが出店可能みたいのが出来たら面白そうですよね。
出店条件はFC展開している店舗型ビジネスのみ、みたいな。
色々やれることはありそうです。
さてさて、最後に路線図。
これ見ると、山形県の米沢あたりはだいぶ近いなと感じますよね。
ちなみにちょっとした情報ですが、
福島駅→米沢駅の途中にある「峠駅」はリアルに峠にあります。笑
ではまた。
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