当ブログ開始以来、自分の事業をFC化したい方やFC加盟を検討している方からの相談が徐々に増えてきています。
これの積み重ねで必ずフランチャイズ業界の健全化に近づくので、嬉しい限りです。
そんな中で先日、珍しいアングルからの質問をいただきました。
内容としては、某FC本部に在籍されている方から、
「FC本部で出世するコツってありますか?」という質問でした。
FC本部という共通項はあれど、
企業カルチャーによりけりで、ステップアップの基準が異なるでしょうから、
一概にこれ!というのは言えません。
ですが、自分の古巣のような中小企業の割にはそれなりに従業員(100名~150名)が在籍していて、
ベンチャーカルチャーが明確なFC本部であれば、たった3つの方法で出世可能です。
※完全に実体験を記します。一時期は四半期ごとに出世し続けてましたから。笑
1, 移動時間も仕事をせよ
2, 大多数がコンタクトをためらう強烈オーナーへ望んで向かっていけ
3, ポリバレントであれ
1, 移動時間も仕事をせよ
→立ち上げから目指せ全国展開!を掲げて邁進するFC本部業。
加盟開発も店舗開発もSVも基本的には全国各地を飛び回り仕事をします。
つまり業務のウエイトの中で、移動時間が相当多いです。
最近の「新時代のフランチャイズ」は、
加盟開発も店舗開発もSVも不在!というFC本部も珍しくないですが、
個人的な感覚でいえば、
加盟開発・店舗開発・SV不在でも成立する優秀なビジネスモデルを持つFC本部の方がマイノリティで、
殆どのビジネスモデルには多少の欠陥があり、
そこをカバーしていく意味合いからも、加盟開発も店舗開発もSVも必要だと考える派です。
繰り返しますが、そんなFC本部の面々は移動が付きものなので、
移動時間が必須なわけです。
そんな背景を踏まえ以下動画を参照ください。
www.youtube.com4分21秒~でも竹村先生が仰っているように、
性質上、移動が多いFC本部の仕事においては、
本人の意識次第でいくらでもサボれてしまうんですよね。
この動画内ではSVの移動時間について言及なさっていますが、
加盟開発も店舗開発も同様ですよね。
で、実際はどうかというと、
自分がマネジメントしてきたメンバーの殆どが「サボりはしていない」けれども、
主体的には仕事をせず、移動はちゃんと移動だけで過ごしている印象です。
(マネジメント層として基本は性悪説で考えるので、これについては何もイラっとしないです)
つまり大多数のFC本部の人間が、
移動時間にサボるか、移動だけで過ごしているので、
ここの時間を有効活用し、仕事に向き合ったり、アイデアを思案したりすれば、
明らかな「差」となるわけです。
FCオーナーから連絡があったのであれば、
電話は出来なくてもメール1通返信しておく、
あるいは他メンバーに連携して対応を依頼する、
メールやLINEで完結する内容なら移動中に着地させてしまう・・
加盟検討者や大家さんや商業施設担当者からの連絡も同様に、
移動中でも「レス」は出来ますよね。
場合によっては、
新幹線車内や飛行機内でPCを開くと体調が悪くなってしまうという方もいるでしょう。
そういった方は手は動かさなくてもいいので、1人企画会議をしてください。
例えば「来月、生産性を向上させるための自身の新たな動き」というテーマで、
移動時間内で5つアイデア出すことをゴールとして、1人企画会議をするのです。
オフィスでは、PC開いたり、
同じ部署内とのコミュニケーションがあるでしょうから、
1人企画会議は移動時間に適した「実施出来ること」です。
仮に1週間で3時間の移動時間があるとした場合、
月で12時間、年間で144時間となります。
移動時間も仕事に向き合っていれば、
年間144時間、周囲との差が生まれ、
天才的なセンスがない方だって出世の可能性は大いに高まります。
ちなみに移動時間は基本1人です。
さすがに1人1人の移動中をカメラで追って監視するFC本部はないでしょう。笑
ではどうやって仕事に向き合っているか否か確認してあげるか、
それはマネジメント側からすれば、結果でしか認めてあげることが出来ません。
とはいえ、経験上(よほど仕事の感覚や向き合い方がズレていない限り)仕事をしている時間=結果に繋がる可能性が高い・・と思うのです。
少しマネジメント寄りの話を盛り込んでしまいましたが、
移動時間も真摯に仕事に向き合うだけで、出世の可能性が高まります。
2, 誰もがコンタクトをためらう強烈オーナーへ望んで向かっていけ
→1に関しては何もFC本部に限ったことではないかもしれません。
ただこの2に関してはFC本部特有でしょう。
FC展開をすると、まあ~これでもかと様々な個性のオーナーが集まってきます。
加盟前に審査面談を設けることが難しいくらいのアーリーステージのFC本部であれば、
尚のこと、この傾向は強いと思います。
どんなにその業種のプロを揃えたとて、
フランチャイズのプロまで在籍しているFC本部はほぼ無いでしょうから、
FCオーナーとの相対方法が分からないことが多いと思います。
すると、FC本部メンバーも人間ですから、
どうしても自然と絡みやすい、相性のよいオーナーとばかりコンタクトを取りたがるものです。
気付くと、強烈な個性を持つオーナーのもとに久しく誰も訪れていない・・
誰も電話で会話もしていない・・なんて現象が起こります。
そうです、これこそがチャンスです。
さっきの1とロジックは同じです。
大多数のFC本部メンバーが出来ないことをやるのです。
つまり、アナタの在籍するFCに誰もがコンタクトをためらう強烈オーナーが存在するとしたら、
あえて挙手して特攻隊長を名乗り出てみてください。
まず周囲のFC本部メンバーは間違いなく一目置いてくるでしょうし、
更に実際のそのオーナーに自信を持って堂々と、
「これからは●●オーナーの担当は自分です。何かあったらすぐに自分に連絡を欲しいですし、
自分からも定期的に連絡をいたします。貴店を盛り上げていきましょう!」
このような宣言をしてみてください。
こういう男気溢れるスタートラインの立ち方は、
強烈な個性を持つオーナーほど「好み」なはずです。
そして実際に向き合い続ける中で、
意外にこういう強烈な個性を持つオーナーの一言が、
実はFC本部の盲点であり課題であることも少なくありません。
それに気付けたら、その改善に向けてアナタがプロジェクトリーダーとして動けばよいのです。
これがFC本部で名を上げる勝ちスパイラルです。
3, ポリバレントであれ
→いわゆるFC業界人という方々とお会いして経歴を伺うと、
加盟開発の経験はあるけれど、SVの経験はないという方やその逆も然り、
あるいは店舗開発一筋など、
FC本部を構成する領域を2つ以上、あるいはオーガナイズする立場として横断的にリーチしながら結果を出してきた方って実はほんの一握りなんです。
(余談ですが、FC本部での実務経験一切無しでFCコンサルを名乗っている方の存在を多数聞いたことがありますが、一体何をコンサルするんだろう?と、ディスっているわけではなく素朴な疑問です・・・)
このようにFC業界人の中でも希少価値が高いということは、
1つのFC本部内で、加盟開発も店舗開発もSVも経験がある方はまあいないでしょうし、
それらをオーガナイズしてきた方もいないでしょう。
ましてや経験だけではなく「結果を出し続けてきた」のフィルタをかけたら、まあ一握りもいないと思います。
そうです、ならばアナタがそういう存在になることが出世街道の超近道です。
いまアナタが加盟開発/店舗開発/SVのどれか1つの領域でタスクをこなしているのであれば、
人事権を持った責任者なり社長なりに新たなタスクのチャレンジを直談判してみましょう。
また、既に加盟開発/店舗開発/SV/法務のうち、2つ以上の領域を経験し、
それなりに結果も出してきた自負があるのであれば、
あとは組織事情や社内政治を調整しながら、
FCオーガナイザーのポジションを会社から拝命されるための方法を全力で考えましょう。
以上です。
なかなかオフレコな内容に触れてみました。
つまり出世というのは何の要素で「差」を出すかの勝負なのです。
そのうえで結果も伴っていれば、誰1人文句の言いようがありません。
あらゆるFC本部で働く皆様の中で、
このフランチャイズオーガナイザーのブログを真剣にお読みいただいている方だけが出世すれば、
それはそれで本望です。笑
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役
フランチャイズオーガナイザー主宰
佐々木翔(sho sasaki)
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