当ブログでも何度も記してますように、
自分はサッカー(特に日本代表)が人生軸の1つです。
単純に趣味的な要素も勿論ありますが、
チームビジネスやマネジメントの答えらしきものはサッカーから学んできたとも思っていて、
そういう視点で捉えると、より深く考えるようになります。
特に国を背負って戦ってくれる日本代表戦となると、向き合い方が仕事相応になります。笑
サッカー日本代表戦で、こういう対戦相手の場合はどの11人の組み合わせがベストで、交代も含めどのようにゲームをマネジメントするべきか・・みたいなことも真剣に考えたりします。
そういう視点で見たときに、
今の日本代表に強烈で唯一無二の個性を持った選手がいることを御存知でしょうか?
それが標題の伊東純也選手です。
(一昨日の中国戦でも見事な決勝点のアシストをしてくれました!まさに伊東純也選手の特徴がフルに出ていた素晴らしいアシストでしたね)
現在はKRCヘンクというベルギーのクラブに属して、確固たる地位を築いています。
ちなみにKRCヘンクというクラブは、ほぼ毎年CL(チャンピオンズリーグ)に出場するくらいの名門です。
伊東選手の経歴などは下記を参照ください。
伊東純也 - Wikipedia
ポジションは右ウィングや右サイドのMF、チームが3-5-2のシステム採用時はウィングバックもこなせる、典型的なサイドアタッカーです。
特徴は快速。誰が見てもスピードがずば抜けていると一目瞭然です。
快速ぶりを確認したい方はこちらを視聴どうぞ。
ドリブルワークも非凡、クロス精度もヨーロッパの水準以上、
最近はカットインしてゴールに直結する仕事も目立ってきており、
スコアポイント(得点数+アシスト数の結果)を出すサイドアタッカーという印象です。
15年以上前くらいから、レフティーを右サイドや右ウィングに配置し、
カットインして相手の陣形を崩す・・というのが主流になってきて、
日本代表でも中村俊輔選手/本田圭佑選手/堂安律選手/久保建英選手/三好康児選手・・という系譜がありますよね。
一方、ベップことグアルディオラ監督が発明した「5レーン理論」「偽インテリオール」などの戦術を踏まえると、前述のようにレフティーを右サイドや右ウィングに配置するよりも、
左右のウィングは(例外もあるものの)基本的には縦に仕掛けて仕事をするサイドアタッカーを置いて成立させるケースも増えてきてます。
具体的には以下記事や動画を参照ください。※👆の素敵な図解も以下記事から引用させていただいております
ポジショナルプレーの実践編。選手の認知を助ける5レーン理論 | footballista | フットボリスタ
www.youtube.com
※5分43秒~
ここでは主にダビド・シルバ選手を軸に話をされていますが、
今回のタイトルにおいては、ダビド・シルバ選手がハーフスペースを有効活用するには、
サネ選手のような左サイドの典型的なサイドアタッカーの存在が重要と捉えるとスムーズです。
仮にサネ選手の位置が右利きの選手だとどうしても中よりのポジショニングになり、
ハーフスペースを潰してしまいますからね。
これらの背景で考えると、今の日本代表に伊東純也選手がいるというのは、
戦術の幅という観点でとてつもなく武器だと御理解いただけたと思います。
なかなか日本から生まれにくいタイプというのも、希少価値があります。
過去を振り返っても、三都主アレサンドロ選手が当時アレックスという選手名登録時の清水エスパルス時代のプレースタイル、
これくらいしか世界でも通用しそうな尖ったサイドアタッカーは、日本では事例がない気がします。。。
さてさて、だいぶサッカー寄りで語ってしまいましたが、
今回伝えたいのは標題でして、笑
この伊東純也選手のように特徴が明確な存在がチームや会社にいる場合は、
それはマネジメント次第、チームの戦術次第では「宝」でしかないということです。
これが大多数のマネジメント層が理解できていないんです。
特徴が明確な存在というのは、
マネジメント層のチーム戦術の引き出しが乏しいと、
「扱いづらい存在」で終わってしまうことが多いです。
それよりも器用にそつなく色々な仕事をこなせるYESマンの方が、
遥かにマネジメントしやすいですからね。
ただそれだと、結果も相応の小さいもので終わってしまうでしょう。
これは自分の実体験ですが、
古巣のFC本部時代、100~150名の組織の中で末端から猛スピードで駆け上がり、
入社3年目のときには上から数えて8番目の職位になりました。
自ら考えて行動するこれこそが仕事だと思っていた自分は、
とある「FCオーナーのためになる」企画を思案し、
社外と打ち合わせを重ねて、見積書をもらう段取りをしてました。そしてその見積りを持って、社内協議をしようと考えていました。
すると、その段取りに気づいた自分より上の職位の7名のうち1名がブチ切れてきたのです。笑
「なに勝手に見積りなんか取ってるの?そんな見積もりを稟議あげてきたって結局認めないよ?」
と言われました。
この件以来、自分は当時の組織内でなぜか「放っておいたら暴走する」という謎のレッテルを貼られました。見積もり取っただけで暴走・・笑
当時の自分を客観的に話すのも変な話ですが、
今の自分が当時の自分をマネジメントする立場であったら、
思う存分(当時の組織内で言うところの)暴走をさせるし、重要なポイントだけグリップ握れるような関係性、事前にこの上司に相談することが楽しいし、メリットあるなと感じさせる間柄を構築しておけば、
組織にとって結果を出してくれる確率が極めて高いと思います。
全てのマネジメント層の皆様。
今率いている会社やチームに伊東純也選手のような尖った個性を持つメンバーはいませんか?
そしてその尖った個性はチーム内で有機的ですか?
もしそうでなかったら、その尖った個性をどういうポジショニングで、
どうマネジメントしたら組織にとってプラスか、真剣に考えてみましょう。
尖った個性を「宝」にするか、「厄介者」にするかは、アナタのマネジメントの腕次第です。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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