現在率いるフランチャイズにおいて、加盟検討者視点で加盟契約までのフローを纏めますと、
資料請求→検討→個別説明会申込→加盟開発担当からの事業解説→検討→加盟希望→加盟前最終面談(自分登場)→審査通過の場合、加盟契約書発行→加盟契約締結
このような形式です。
加盟開発担当のAちゃんにも常々無理な加盟開発をしないように伝えてきましたし、
加盟の意思が固まった方と実施する加盟前最終面談でも自分は、
「加盟前最終面談を実施した後でも、当然加盟をしないという結論でも全く問題ありません」と何度も伝えます。
自分の審査結果は面談後のその場で伝えることもありますし、
与信調査の兼ね合いや悩むポイントがある場合、数日ボールを持つこともあります。
ポジティブな結論の場合、
加盟検討者の方に加盟契約書の発行日を定めてもらいます。
けしてこちらから「●日までに加盟金の入金をいただかないとエリアが確保できません」など、
急かすことはしません。
そして「書類発行をお願いします」と言われた際、
自分が決まってお伝えする一言があります。
「私が社内に加盟契約書類の発行を指示した場合、基本的にキャンセルは利かなくなりますが、本当に書類を発行して問題ないでしょうか?」
これです。
何が何でも1件でも多く加盟が欲しいFC本部からすれば、ただの余計な一言ですよね?
なぜこの一言を伝える必要があるかお分かりでしょうか?
当ブログをお読みいただいている方で、これから我々のフランチャイズに加盟を検討される方もいらっしゃる可能性もあり、
ネタバレになってしまいますが、大盤振る舞いで答えます。笑
それはFC加盟後に本当に成功してもらいたいからです。
補足すると、加盟後に成功してもらうには絶対的な覚悟が必要で、
その覚悟の最終確認をしているのです。
どんなに経歴がピカピカで、能力が優れていても、
覚悟がなければ加盟してもかなりの確率で上手くいきません。
これは少なく見積もって350名以上のオーナーのFC加盟後の結果を目の当たりにしてきた現実です。
正直、法律的には加盟契約書類発行後であろうが、
加盟金を振り込む前で、押印・署名をしていなければ、普通にキャンセルは可能です。
自分もそんなことは重々承知のうえで、
「私が社内に加盟契約書類の発行を指示した場合、基本的にキャンセルは利かなくなりますが、本当に書類を発行して問題ないでしょうか?」
これを伝えるのです。
覚悟が決まっている人は即答です。
「問題ないです。お願いします!」と。
1%、2%くらい迷いがある方は「そう言われると怖いですね・・ん~でも問題ないです、お願いします」という感じです。
覚悟が決まっていない方は、
「ああそうなんですね・・。すみません。では改めて契約書を読んだり、検討させていただけないでしょうか?」となります。
加盟の意思を固め、加盟前最終面談を実施し、そこで改めて契約書のリスクや事業の難しさを説明し、
それでも加盟しますと仰っていただいた方に対しての最終確認の一言なので、
さすがにこの段階で再検討という方はほぼいないですが、
50人に1人くらいの割合でそういう方もいらっしゃいました。
ここで加盟をされないという結論でも、個人的には全く問題ありません。
「私が社内に加盟契約書類の発行を指示した場合、基本的にキャンセルは利かなくなりますが、本当に書類を発行して問題ないでしょうか?」
この一言で迷うくらいの覚悟なら、FC加盟後の成功確率は低いためです。
いずれにせよ、今回の内容で加盟検討者の皆さんに伝えたいことは2つ。
1,FC加盟で成功するには自身の覚悟が必須なので、100%の覚悟が決まらないなら、そのFC加盟を見送ったほうがよいこと
2,しつこく営業をしてくるようなFC本部は、すなわちアナタの加盟後の成功なんて一切興味のないFC本部なので、そのFC加盟を見送ったほうがよいこと
ではまた。