フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

考察シリーズvol.7「ステップゴルフ」④

前回の考察「ステップゴルフ③」では、収益性について考察しました。
最後の4回目は、フランチャイズ的側面を考察していきたいと思います。

参考にさせていただいたのは以下6つの記事。

ステップゴルフ/会社概要
会社概要|ゴルフスクールなら東京で最安水準のステップゴルフ | ステップゴルフ

ステップゴルフ加盟募集サイト
ステップゴルフについて | フランチャイズオーナー大募集!収益性と安定性のインドアゴルフスクール事業 ステップゴルフ

代理店ビジネス情報局/加盟オーナーインタビュー2018年6月6日
成功加盟店へのインタビュー:合同会社Gネクスト様 | 代理店ビジネス情報局

リクナビ2022/ステップゴルフ採用ページ
ステップゴルフ株式会社の新卒採用・企業情報|リクナビ2022

ステップゴルフブログ/2019.09.08
認定コーチ研修センターに活気が溢れています!! | ステップゴルフ

ステップゴルフジャーナル
https://stepgolf-inc.jp/press/2021/12/STEPGOLF-JOURNAL-Vol.10.pdf

これらの内容を纏めると以下のようになります。
ステップゴルフ創業者である榎本会長は以下のように理念とビジョンを掲げている。

創業理念
ゴルフというスポーツを通じて、より良い社会を実現するために
ゴルフは年齢性別を問わず、一緒にプレーできる素晴らしいスポーツです。
親子三世代で、夫婦で、家族でゴルフを楽しむことで、
趣味やスポーツの枠を超えて、ゴルフが共通の言語、コミュニケーションツールとなります。
この新たなコミュニケーションツールにより、世代間を超え、他人との理解の差が無くなり、より良い社会が形成されていく。
これがステップゴルフを創業した目的であり、弊社が果たせる社会貢献であると考えています。

ビジョン
ステップゴルフは、2025年までに地域密着で10万人のゴルファーを創り出し、ゴルフの枠を超えた、
あなたの街の 「コミュニケーション スペース:空間」 と成り得るのです。
さらには、健康寿命を促進するような取り組みまで出来れば、私たちは本当に幸せです。

この理念とビジョンを読むだけでも
生産性だけを考えてFC展開をしているような企業ではなく、
ゴルフを通じて社会貢献を果たしたいというピュアなFC本部だと容易に想像が付く。
実際、榎本会長自身が高校時代からゴルファーであり、
一般社団法人 日本ゴルフスクール協会を設立している背景からも、
ゴルフへの情熱は確かなものがあると言える。

正直、FC本部としてどんな研修をしているのか、
どういうフローで加盟契約を締結し、
どういうフローで加盟オーナーは出店し、
オープン後はどういうフォローが存在するのかなどの情報が一切公になっておらず、
これほど外から実態が掴めないFC本部は珍しいが、
ゆえに前述の理念やビジョンなどのピュアさなどから、
真摯に加盟オーナーに向き合う姿勢に期待せずにはいられない。

数少ない情報の中で、加盟オーナーの声を発見したが、
「会長、社長もご来店いただいたり常に気を使っていただいてるので オーナー側としては、そういった意味では安心して初期の段階を過ごすことができたと思います。」
という声が掲載されており、
FC本部経営陣と加盟オーナーの距離感の近さが垣間見れる。

また、同じくオーナーの声として、
「オープンして10ヵ月で会員数約190名となっており、毎月粗利50万円以上となっています。
ストック型ですので、爆発的な売り上げ月はないものの安定的かつ継続的に収益を積み上げています。」
という内容がある。
粗利と表現されているが、文脈や実数値から考えるとおそらく営利のことを指しているはず。
会員数190名だと単価4,980円と想定すると946,200円。
前回考察③で推定したように、
損益分岐点が118万くらいなはずで、
まだストックだけでは黒字になっていないと思うので、
入会金分を合わせて月売上168万→営利50万くらいだと推察。

実際、③の推定値で踏まえると、
営利50万は3,000万投資4年回収ルートで1年10ヶ月目。
1,500万投資4年回収ルートで4年目の想定値だったので、
10ヶ月目でそれが実現できているオーナーがいるという事実は良い意味で驚きを感じる。

FC加盟店の業績を支えるのは、ビジネスモデル的にコーチの質であると考える。
FC加盟オーナー自身がコーチも担うのか、
あるいはFC加盟オーナーが雇用される方がコーチを担うのか、
それは店舗によると思うが、
いずれにせよ、FC本部として加盟店のコーチ育成体制は非常に重要。
ステップゴルフ社の採用ページを見る限り、
そのFC本部社員や直営社員も未経験者をコーチ枠として採用しているようなので、
つまりFC本部としてコーチ育成できるスキームがあるのだと推測。
後に認定コーチ研修センターという研修施設が存在する記事を発見。

ステップゴルフジャーナルという広報誌的な内容から、
店長兼コーチ親睦ラウンド会を開催していることも把握でき、
横の繋がりもしっかり存在あるいは推奨していくカルチャーが理解できた。


ステップゴルフ考察④における3つのポイント
1,一般社団法人 日本ゴルフスクール協会を設立するほど、ゴルフを通じて社会貢献を果たしたいというピュアなFC本部
2,フランチャイズ側面の情報がかなり少ないが、10ヶ月で会員数190名という加盟オーナーは実際に存在
3,ビジネスモデルを支えるコーチ育成体制は盤石


以上です。
これまでの考察シリーズの中で、
今回が最も公になっている情報が少なく、非常に苦労しました。笑
推察領域が多かったので、
実態と乖離があったら非常に申し訳なく思いますが、
創業者のピュアな理念が強固で、
そこに共感したオーナーが集まってきているようなフランチャイズは応援したいため、
良質FC本部だという期待も込めて、多少ティーアップして考察したつもりです。
「インドアゴルフスクールのフランチャイズ化に成功した初めての企業」
これは紛れもない事実ですから、
イオニアとしてステップゴルフがさらに発展をなさることで、
ゴルフ人口の裾野を広げることに繋がっていけば素敵ですね。

そしてその発展のためには、
大変恐縮ながら、フランチャイズ側面の情報は積極的に公にしたほうがよいと思います。
良質なFC本部であるならば尚のこと勿体なく感じます。
また、気になったのが、
店舗一覧を見ると一都三県&茨城1店舗&宮城1店舗だけでした。
現在72店舗ありますが、地方への展開はほぼ進んでいないんですよね。

地方では展開できないのか?
はたまた単純にこれまで地方での加盟オーナーが存在しなかっただけなのか?・・・

いずれにせよ、本部企業としてのビジョン「ゴルフというスポーツを通じて、より良い社会を実現するために」
これを果たすには、
地方でもステップゴルフを成立させることは不可欠だと思うので、
今後のステップゴルフの動向に要注目ですね。

また、今後の日本において、放っておいたらゴルフ競技人口888万人が増えることはありませんし、
このゴルフ競技人口の増加=ステップゴルフの発展と言えると思うので、
そういった意味ではステップゴルフによる市場創出という観点でも要注目です。
ではまた。

※ステップゴルフ関係者の皆様。
今回の①~④の考察において、解釈の違いや補足が必要だという御意見がございましたら、
遠慮なく以下お問い合わせフォームやGmailより、
直接メッセージをいただけますと幸甚です。勉強させてください
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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