なぜフランチャイズ展開をする必要があるのか？
これのアンサーとして「資金調達の手段」
直近やたらと耳にするようになりました。
昨年末のフランチャイズチャンネルでプロ経営者・原田社長も仰っていました。
（以下動画2分18秒～）
本当に仰るとおりです。
なのですが・・・
今からFC本部を立ち上げようという社長がこの思考を強く持ち過ぎるのは危険だと提唱します。
原田社長が戦ってきたフィールドは、
マクドナルドのような世界的大企業のFC本部なのです。その視点での話です。
その立場での経営観点として「フランチャイズは資金調達の手段」というのはその通りなのですが、
例えばこれから本部を立ち上げたいという社長が、
自分にフランチャイズ化の相談をしてきて、
「なぜフランチャイズ化をしたいのですか？」と聞いて、
「資金調達の手段です」って言われると違和感しかないです。
自分のFCオーガナイズのスキルや経験を提供差し上げたいとは思えません。
理由は加盟オーナーのことを想像できていないためです。
（開業資金帯やフランチャイズの性質によりますが）加盟オーナーは人生を懸けて加盟してくる方が多いです。
様々な辛酸をなめながらコツコツ貯めた大金をはたいて加盟してくれるのです。
仮に加盟検討者に「なぜフランチャイズ展開をするのですか？」と聞かれて、
「資金調達の手段です」と答えたら、
加盟検討者はどう思うでしょうか？
そこの想像が不足していると思います。
加盟オーナーは、本部企業の経営効率を上げるために貯金をはたいて加盟するわけではないのです。
本部の経営的観点だけで言えば、
資金調達の手段というのはその通りで、
自分も本部の経営陣の1人ですから心底理解できるのですが、
それは内側の話として、本部企業の経営会議内だけで発すればよいのです。
当ブログで何度も記しているように、
本来フランチャイズのあるべき姿って、
社長が目の前の事業に対してピュアな想いや没頭する理由があり、
その姿に感化された方々が、
「対価を支払うので私の地元でもその事業をやらせていただけませんか？」
という仲間が1人2人と自然と増えて、
気付けばフランチャイズになっている・・というものだと思うのです。
この観点で言えば、
これから本部を立ち上げようという企業が
「フランチャイズは資金調達の手段」
と言ってしまう違和感を共感いただけると思います。
当然に意図してフランチャイズ展開も賛成ではあるのですが、
意図してフランチャイズ展開する際も、
「なぜ全国に拡大したいのか？」
「全国に拡大したら何が起こるのか？（何を起こしたいのか？）」
このあたりをお金以外の要素で整理しておいてほしいものです。
纏めますと、
「フランチャイズは資金調達の手段」
本部の経営戦略としては正しいし、事実なのですが、
それを公に掲げる必要はあまりないし、メリットも少ないと思うので、
なぜフランチャイズ展開をするのかという要素において、
収益性より前に理念や想いがあること、これが重要ですよということです。
・・・余談ですが、フランチャイズチャンネルの原田社長登場回、改めて凄かったですね〜。
書籍を読むように何度も視聴しています。笑
ROAをマイナス5%から20%に上げた偉業をさらっと仰っているシーンが印象的でした。
（以下動画4分34秒～）
ROAってなんだっけ？という皆様は改めて以下記事をどうぞ。
経営用語シリーズvol.4「ROEとROA」 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
ROAの意味を正しく理解すればするほど、
マイナス5%から20%に上げた尋常ではない凄さを感じていただけると思います。
年始には堀江社長も出演なさっていましたし、
フランチャイズチャンネルのフランチャイズ業界への影響力が増すばかりですね。
個人的には・・・
同じく大物プロ経営者シリーズで元ローソンの新浪社長に出演いただき、
原田社長とはまた違った視点での「フランチャイズ改革」による本部経営の神髄を語っていただきたいです。
もし新浪社長出演が実現となったら、
林社長・竹村先生に懇願して収録を見学しに伺います。笑
ではまた。
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株式会社フリグマ（Flegma,Inc.）代表取締役社長
佐々木翔（sho sasaki）
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