フランチャイズオーガナイザーのブログ

3年で100店舗をコミットするフランチャイズオーガナイザー/株式会社フリグマ代表取締役社長/FC本部中枢歴10年/立ち上げたFC→加盟募集開始から3年で100店舗→4年で150店舗実現/コンサルファーム出身/過去のFC本部時代にはオーナーコンサルチーム責任者としてFC店継続率96%/目指せFC業界健全化→地方創生→日本のGDPに貢献 /2022年日経フランチャイズショーセミナー登壇

フランチャイズ戦術シリーズvol.7「オープン1年目の3大サポート」

さあ久々の戦術シリーズです。
過去の内容は以下をどうぞ。
FC戦術シリーズ カテゴリーの記事一覧 - フランチャイズオーガナイザーのブログ

今回紹介するのは買取専門店大吉のフランチャイズ本部にて、
2011年~2016年頃まで駆使されていた戦術です。
「オープン1年目3大サポート」
調べた限り、現在の買取専門店大吉のフランチャイズでは、
もう3大サポートは実施していないようですね。

3大サポートの内訳は以下になります。

1, 店舗オープンから1年間、スーパーバイザー常駐
2, 店舗オープンから1年間、FC店の営業利益が赤字の場合は本部が補填
3, 店舗オープンから1年間、月30万(年360万)の収入保障

冷静にこれを見ると、改めて凄い戦術だな~と感じます。
加盟オーナーからすれば、
オープンから1年以内に撤退することは(自身の経営判断以外)絶対に起きない仕組みなのです。

繰り返しますが、現在は実施していないようなので、
もはや残っている情報も数少ないですが、
数少ない中でも以下4つほど発見。

https://uekishoji.co.jp/images/pdf/daikichi.pdf

インタビュー記事「エンパワー様」 | 代理店フランチャイズ本部情報局

ブランド・貴金属買取業 リサイクル業 買取専門店 大吉のインタビュー動画 | フランチャイズ・ショー2013 | フランチャイズWEBリポート

FCオーナーからの声|株式会社エンパワーは人の縁を力に変えてフランチャイズビジネスで成長する会社です。

以下ページが最も分かりやすいですね。

フランチャイズ戦術・1年目3大サポート

オープンから1年間は絶対に失敗しないというFC業界内でも稀有なFC戦術が、
当時の買取専門店大吉では実際に駆使されていたのです。

今回この記事を執筆するにあたり、
当時の関係者に話を聞きましたが、
実際にこのオペレーションでスムーズにまわっていて、
オープン1年目でFC加盟店の赤字はほぼ出なかったとのこと。
また、オープン1年目に月30万(年360万)を受け取れることも本当だったようですが、
(当時もあまり公になっていなかった事実として)
逆に言えばオープン1年目は基本的に360万しか受け取ることが出来なかったようです。

どういうことか?・・・
仮にオープン1年目の業績、
オーナーの収入保障(360万)販管計上後の営業利益が年700万だとした場合、
700万のうち8割(このケースで言えば560万)はSV常駐の対価として、
本部に支払う必要があるルールだったようです。

なるほど~。そういう仕組みだったのですね。
ただそれにしても、
オープンから1年目にFC加盟店が赤字続出だった場合は、
本部も一切メリットがないわけですから、
それだけ生産性に自信があったということでしょう。

これらを踏まえ、本戦術におけるFC本部側とFC加盟店側のメリット・デメリットを整理してみました。

<FC本部側>
メリット
・尖った戦術のため、加盟開発がスムーズ
・加盟店継続率が高くなりやすい
・オペレーションが成熟しているFC加盟店が多いため、2年目以降、支援の工数を削減できる

デメリット
・オープンから1年間SVを常駐させる必要があるため、出店を加速させるには大量のSVを雇用しなければ成立しない
・大量に雇用するため、組織のマネジメント力が必須(それが無いとSVの質にバラつきが生じる)
・オープン1年目で加盟店の赤字が続出した場合、本部の経営が危うくなる

<FC加盟店側>
メリット
・1年目がどんな結果であろうと月30万(年360万)は受け取れる
・1年かけてじっくりOJT研修が受講できる
・2年目以降、本部に頼らず運営が容易になる

デメリット
・1年目がどんな好調な業績であったとしても、年360万+営利の2割しか受け取ることができない
・1年目の投資回収がほぼ不可能で、複数展開のスピードが遅くなりやすい
・長い期間SVと仕事をすることになるため、対人相性問題が生じやすい

ざっとこんなところでしょうか。
ちなみになぜこんな大胆な1年目3大サポートの戦術を発案したのでしょうか?
前述の記事の中に、
当時の代表の以下のようなお言葉がありました。

私の経営理念は「失敗するな」です。
大成功より、失敗しない方が、経営にとってはいいはずなんです。
大儲けは必要ない。失敗しない経営が重要。

なんだか生業型FCである、くしくも同じ大吉(焼き鳥のほうとも)と親和性が高い印象ですね。笑
FC加盟オーナーを失敗させないためにはどうしたら良いのか?というお考えから、
出た答えが1年目の3大サポートであったということでしょう。

ちなみに興味深い事実として、
このオープン1年目の3大サポートを受けた当時の加盟オーナーの継続率は今なお高いようです。

このFC戦術、本部の社長のお考えやカルチャーがフィットするのであれば、
クライアントのFC本部にも推奨したい戦術の1つです。

以上、オープン1年目の3大サポートというFC戦術の話でした。

余談として、これの下書きを終えたのが3月17日ですが、
翌日18日のFCチャンネル収録で、
FCプロデューサー竹村先生と買取専門店大吉さんの話になったので、
この戦術についても少し語ってます。
放送は4月ごろだと思いますが、是非そちらもお楽しみに!
※4月6日に該当の回が放送されたため、動画埋め込んでおきます

www.youtube.com

今回御紹介した「オープン1年目の3大サポート」に限らず、
これまで約60年の日本フランチャイズ史において、
画期的なFC本部の戦術は多数あるはずなので、
定期的にリサーチと分析をし、御紹介差し上げたいと思います。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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フランチャイズ戦術・1年目3大サポート