フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

20代後半の社会人デビューでも猛スピードで及第点のキャリアを歩むことができた3つの要素

今の自分が凄いとか誇れるとか微塵も思っていません。
それは謙遜とかではなく、ある意味で自分のポテンシャルを強く信じているからこそという視点で、
自分の理想像や目標軍資金に未到達だからというのが理由です。
とはいえ(いわゆる大卒社会人デビュー組と比較すると)だいぶ遅れてのスタートを切ったにも関わらずという前提から、これまでのキャリアを伝えると食い付いていただくことが多いです。
興味を持っていただくのは非常にありがたいことなのですが、
自分のことは自分が一番よく理解しているので、これは明確に言えることですが、
自分はビジネスセンスの塊とか天才とかでは全くないです。
なので、この自分が歩んできたキャリアやステップアップは間違いなく再現性があると思っていますので、
1人でも多くのビジネスパーソンの皆様のお役に立てたら嬉しいなという視点で、
簡易ですが、非エリートで超遅い社会人デビューを果たした自分が、
なぜ猛スピードで(自分の中で満足はしていないが)及第点のキャリアを歩むことが出来たのか?を記したいと思います。

その答えは3つの要素だけです。
1,キャリア戦略を明確に描き続けたこと
2,努力の量と質
3,情熱
これだけです。

1,キャリア戦略を明確に描き続けたこと
20代後半で社会人デビューを果たしたそのフィールドは小さなアパレル企業でした。
今でもその事実には感謝しかないのですが、
ここに在籍していた2年間は、今振り返ると、まだ芸能界在籍時の延長線上の意識で仕事をしており、
キャリア戦略などは微塵も考えていなかったので、ここでは割愛します。
2社目、ここが大きな転機でした。この会社が現在と同業のFC本部企業でした。
この時点で30歳でしたが、PCを人生で一度も使ったことがない、スーツ1着しか持っていない、ビジネスマナーも雰囲気でしか理解していない、そんな人間でした。
当然フランチャイズ業界もこの業種も未経験で入社したわけで、
周りを見渡すと、中途入社が9割の会社だったということもあり、社会人経験10年以上みたいな人達が100人くらいいる、そんな環境でした。
その時点では一番の劣等生だったと自信持って言えますね。
そこでまず考えたことは出世・・よりも先に、
社内で自分の名前を最短で有名にすることでした。
社内で名前を認知してもらうには、何かコイツは普通じゃないなと多数の人に興味を持ってもらうことが大切で、
元々「目立ちたがり屋」で、そういうのは得意中の得意分野でしたから、
直近まで芸能界にいた事実や、プライベートでエッジの効いたエピソードを自らネタとして周囲に話しまくったり(ある意味、凄い身を削っていました)
社内のイベントで司会など立候補できる類いのものは全て立候補するなどし(運良く抜擢してもらい続け)
入社半年後くらいには、社内のほぼ全員が自分の名前を知ってもらっているという状況を作り出せました。
そして存在を知ってもらえると、自然と色々な方から期待もされてくるので、
あとはその期待に応える結果と実力を付ければ良いだけという環境を整えました。

で、ここからが本題なのですが、自分がどうなりたいかという要素と、そのときの思いや理由(これについてはまたの機会に触れます)もあり、
最短でマネジメントを任せられる立場になろうと目標を定めました。
そのため、当時の業種において、現場スキルを深堀・追求に時間を割くのではなく、
現場レベルで結果を出すためのスキルは最低限の勉強に留め、
浮いた時間でとにかくマネジメントにおいての深堀・追求に時間を割きました。
この取捨選択が、今振り返ってもターニングポイントでした。
ここでもし何となくで、周囲と同じように現場スキルを深堀・追求していたら、
間違いなく今は無かったと断言できます。
結果、入社1年後にはマネージャーにステップアップすることが出来ました。

それ以降は外的要因によるキッカケがあり、
フランチャイザーとしての自身の市場価値に気づくことができ、
長期的にそこのキャリアを追求しようと覚悟を決めることができました。
同時に、その長期的スパンのフランチャイザーとしてのキャリア戦略において、
年齢・タイミング的にも「このタイミングしかない」というタイミングで、
コンサル力の腕磨きや「仕事ができる」の日本最高峰にチャレンジしたい気持ちから、あえてフランチャイズ業界を一旦離れ、コンサルファームへ移籍しました。
なので、いずれはフランチャイズ業界に戻るビジョンでしたが、現代表からの誘いにより、
予定より数年早くフランチャイズ業界に戻ってきた・・そういう流れで今に至ります。

このように時間は有限ですから、
自身がどういう道を歩むかを定め、
そのために必要な努力をし、必要ない努力を捨てる、
都度、その時に描くべきキャリア戦略を明確に描き続けてきたことが非常に重要だったなと感じます。

2,努力の量と質
これは言わずもがなで、社会人デビューが遅かった分、強烈な劣等意識がありました。
周囲は全員自分よりも上という現実をしっかり捉えることからスタートしました。
ただ、劣等生にも関わらず、最短でマネジメントを任せられる立場になろうと決めてしまったので、
いわゆる普通の努力では目標の実現は無理だなと感じました。
なので、脱普通の努力、具体的には誰よりも仕事に向き合う時間を取ろうと決めました。
具体的に実施したことは、自分のタイプ的にどちらかというと朝型だと自覚があったので、
定刻より2時間早く仕事をしようということでした。
仮に2時間余分に働くことを1年継続した場合、
稼働が週5日=月20日と仮定すると40時間、
年単位だと480時間、普通の人より多く仕事をすることになります。
また、公休日にも必ず2時間は仕事をしようと決めました。
これも単純に大多数の方々は公休は当然に休むので、2時間でも自分が仕事をすることで、それが差になると考えました。
週休2日=月8日と仮定すると16時間、年単位だと192時間、
先ほどの480時間プラス192時間で、年間672時間、普通の人より仕事をする計算となります。
672時間=(1日の労働時間8時間と仮定すると)年間84日分を人より仕事をすることで(自分の中の順位)最下位から這い上がろうと決めました。
また、最短でマネジメントを任せられる立場になろうと考えたときに、
当時のその組織内では意外に年齢も若い部類であったため、ステップアップすると年上の部下ばかりとなる想定もあったため、
いくら人間性を磨いたり、実績を積んでも、上司として捉えてもらうためのスタートラインに立てないということを危惧し、
まず誰より仕事をしているんだぜ!という姿勢はアドバンテージになるなと思い、
前述の策を自らに課して、取り組みました。
ちなみに結果として1年でマネージャーにステップアップし、
前述の取り組みを実施する意義が無くなってからも、
(良くも悪くも)もうそういう生活習慣になってしまっており、
取り組みを開始してから8年経過した今もなお、年間84日分、人より多く仕事をしてしまっています。笑

余談ですが、定刻より2時間早く仕事をすると、
逆に稼働時間中に仕事が無くなるのかな?と当初自分でも思っていたのですが、
浮いた時間分、会社や事業部単位で今何をすべきかと思案する時間も生まれ、
そこで思いついたことを実行する・・となるので、暇になることはほぼなく、言わずもがな事業部や会社単位でプラス(違い)を生み出せます。
また、これは現在の職位になってからの利点ですが、
いわゆる自分自身だけで完結する業務タスクを皆が出勤前に終わらせることで、
日中にメンバーからの相談をタイムリーに受けやすいというメリットもあります。
メンバー視点で捉えると、やはり上司が忙しそうにバタバタしていたり、
しかめっ面でPC見ている姿を見てしまうと、
相談をためらったり、タイミングを考えてしまいますよね?
ただその一瞬のためらいって会社視点で非効率な話で、相談は思い立ったときに相談できるのが一番で、そこでスピード解決することが、
事業部や会社の生産性に地味に直結してきます。
ちなみに社会人は仕事に必要な情報や知識のうち70%は、オフィスや現場でのちょっとした会話から学んでいるという研究結果があるそうで、
そういう意味でも、上司が日中「いつでも話しかけてよい」状態を作ることはメンバーの成長にも因果があるので、
こういう背景からも定刻より2時間早く~はメリットが大きいなとも感じます。

3,情熱
そして1と2を実行に移し続ける原動力が情熱です。
情熱が無ければ1も2も実行できませんし、実行し始めても短期間で終わるでしょう。
情熱を途切れさせないためには、
「ヒト・モノ・カネ」っぽく例えて、
個人的に「ヒト(誰のためにやるのか&誰とやるのか)・カネ(進もうとしている道の需要)・ロマン(周囲を巻き込めるビジョン)」が重要だと考えてます。
このヒト・カネ・ロマンのあるビジョンであれば、
情熱は途絶えることはないと思います。
※これについてはここまででだいぶ長文になってしまったので補足しません

以上です。
というわけで20代後半で現時点ではまだ何も成し遂げていないと自身が感じ、
これからビジネスシーンにチャレンジしようという皆さま、
ぜひ参考にどうぞ!ではまた。

 

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たぶん30歳くらいのころのまだ何も成し遂げていないころの自分(笑)