2012年11月に某フランチャイズ本部(今やすっかり業界内FC領域では大手の部類)に入社したことがキッカケで、
自分はフランチャイズ業界に携わることになりました。
フランチャイズ業界もさることながら、その業態自体も未経験の入社でしたから、
本当の末端からのスタートでした。
入社後、本社に数日缶詰でみっちり研修を受け、
その後に直営店の現場に行き、そこで1ヶ月くらい先輩社員からOJT研修を受けます。
そして入社から1ヶ月後くらいに本社に行き、ロープレテストを受験するというフローでした。
そしてこのロープレテストに合格しなければスーパーバイザーになれないという性質で、
ロープレテストは入社後3回しか受験資格が無く、
3回の受験で合格できなければ「さようなら」的なルールだった気がします。(うろ覚えですみません)
自分は運良く1回目(2012年12月)でロープレテストに合格し、
2013年1月からスーパーバイザーとして動くことになりました。
そして2012年末にロープレテストに合格したその場で、
当時の会社のGM(ゼネラルマネージャー)から、
「来月1月4日に大阪で新店オープンするんだけど、そこのSVやる?」
と打診を受けました。
「えー?!ド新人で新店立ち上げていいんですか?」と内心思いつつも、
これは絶対チャンスしかないし、
ちょうど天才柿谷曜一朗選手が前年にセレッソ大阪に復帰した直後だったので、
セレッソ大阪の試合を見に行きたい・・という邪な理由もあり、
「やります。やらせてください。来月から大阪行きます。」
と即答しました。笑
そして2013年1月4日にスーパーバイザーとして新店を立ち上げた店舗が、
実は標題の大阪市福島区の店舗でした。
ちなみに一般的に「スーパーバイザーとして新店を立ち上げ」と聞くと、
新店準備をただただサポートするみたいなイメージだと思いますが、
当時のFC本部のサポートシステムが非常に個性的で(これはいつか戦術シリーズで書きます)
スーパーバイザーが結構長い期間、店舗に常駐して加盟オーナーや従業員さんにOJT研修を行うという仕組みでした。
そのため「新店オープンおめでとうございます!じゃあ困ったら連絡ください!では!」
と店を後にするわけではなく、
日々OJT研修をしながら、自らも数字を作り、少しでもオーナーに利益をもたらすみたいなことをしばらく続けるわけです。
結果的にこの大阪市福島の新店には5ヵ月間、常駐してました。笑
このお店はオーナーが自ら店舗に勤務するパターンのFC店(従業員不在)だったのですが、
オーナーは元々システムエンジニアで、
人生で一度も接客をしたことがないというオーナーでした。
興奮すると口の端から泡みたいのが出るので、それも接客向きでは無かったです。
そのため、5ヶ月間で100回くらいロープレをした記憶があります。
当然加盟オーナーですから、リスペクトしつつ、個性を尊重しつつ、
ただ同時にちゃんと成功してもらいたいから、ロープレは手を抜かなかったですね。
そのオーナーの努力もあり、ようやく5ヵ月目くらいでお任せできる接客水準まで持っていけました。
ちなみにこのお店の業績はどうだったかと言うと、初月は10万くらい赤字でした。
当時のスーパーバイザー組織の上司から、
「スーパーバイザー常駐店で赤字なんて起きひんから」ってオープン前に言われていたので、
超絶焦ったことを覚えています。笑
ただこれが結果オーライと言いますか、完全にスーパーバイザー魂に火が付いたと言いますか、
加盟オーナーからしたら、
自分が入社3ヶ月目、業界経験3ヶ月目なんて知ったこっちゃないし、
本部から派遣されているスーパーバイザーである以上、
プロとして結果に拘りながら目の前の加盟店にとことん向き合う必要があると自覚しました。
結果として、
2ヶ月目→180万分の黒字
3ヶ月目→130万分の黒字
4ヶ月目→180万分の黒字
5カ月目→140万分の黒字
こういう実績を作ることができ、
且つその過程やプロセスをオーナーも目の当たりにしていましたから、
再現性という意味でも非常に有意義なスーパーバイザーデビュー店となりましたね。
以後、猛スピードで本部組織の中で出世し、フランチャイズ的ウエイトの高い重要なポジションを任せていただくようになり、
(間の1年くらいコンサルファームでのキャリアを挟んでいるものの)
今日までの約10年フランチャイズキャリアを歩むことが出来ました。
この大阪市福島区の地が自分のフランチャイズキャリアの原点なのです。
なぜ今回これを書いているのかと記しますと、
現在率いるフランチャイズの加盟オーナーと先月に打ち合わせをする機会があり、
その打ち合わせ場所が(大阪市福島区にある)福島駅近くだったためです。
いや~懐かしい。
その打ち合わせをしたオーナーに許可を得て、少し時間をもらい、ふらふらと散策。
オシャレなお店がちょっと増えていたりで驚きもありました。
下画像のようなメニュー豊富な自販機とか、
9年前の福島駅界隈には絶対に無かったです。笑
鍋とかデザートまで自販機って凄い時代になってきましたね。
しかもそれが福島駅に?!っていうのも驚きです。
福島駅界隈がオシャレなお店が増えていた一方で、
聖天通商店街は不変の昭和感があり、
懐かしさと共に当時の思い出に浸ってました。
そういえば当時から、なぜかこの商店街は占いを推してました。売れても占い。笑
ランチはオシャレな蕎麦屋さんで。
時間がタイトだったので、とりあえず「すぐに出せるメニューでお願いします」と伝えたら、このだし巻き定食を推奨してきたのでオーダー。
蕎麦は風味があって、食感も洗練されていて非常に美味しかったです。
・・・ですが、だし巻きと白御飯の組み合わせは2口くらいで飽きてしまいましたね。笑
繰り返しますが、蕎麦は絶妙でした!!
さてさて、自分にとってのフランチャイズキャリアの原点であり、思い出の地である大阪市福島区。
当時の自分は30歳の若造でしたから、今振り返っても当時はだいぶ精神的にもフワフワしてましたし、
初月赤字のときに「よしっこの仕事向いていない。東京戻ろう!」なんてこともあり得たわけですが、
もしそんな判断をしていたら・・・
今こうしてフランチャイズオーガナイザーなんて名乗り、
フランチャイズ業界健全化に向けての旗手みたいなことは絶対出来ていなかったはずなので、
人生の勝負所というか岐路だったのかな~なんて思ったりします。
ちなみに・・・
前述の自分が立ち上げたFC加盟店。
自分がその古巣FC本部を離れた後、(どのタイミングなのかは定かではありませんが)閉店してしまったようです。
新店を立ち上げたスーパーバイザーとして、
オープンから数年間は加盟オーナーが業績を作ることが出来るサポートを実現したとはいえ、
その後も末永く、それこそ(今現在)9年後も存続させられるようなスーパーバイジングは実現出来なかったという当時の自身の力不足は、
今後も継続してフランチャイズ業界で生きていく責任として、戒めとして、
いつまでも忘れないようにしようと強く心に誓いました。
今後も大阪に向かい、少しでも時間に余裕がある際には、
この大阪市福島区に立ち寄り、散策しながら、
フランチャイズキャリアの原点として当時の思い出を振り返り、
そしてその新店を立ち上げたFC加盟店はもう存在していないという事実にも、
真摯に向き合い続けていきたいなと思います。
ではまた。
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