当ブログでもたまに執筆してきましたが、
自分は現職以前からもマネジメント歴が長く、様々な個性の部下やチームを率いてきました。
それでも現在までの約10年間で率いた直下は勿論のこと、率いたチーム内の離職率は0%・・・でした。
ところがなんと今回、その記録が途絶えました。
先月12月いっぱいでFC本部メンバーの1人(Sさん)が退職することになってしまいました。
これを堂々と書いているのにも理由がありまして、
体調面を考慮してのやむを得ない退職です。
「退職理由なんて本音を隠すに決まっている。体調不良なんて嘘でしょ」という意見も聞こえてきそうですが、
「身体の不調が無かったら、辞める理由は無かったです」という本人からの発言や、
「検査入院後、必ず復活を果たしますので、また一緒に仕事をさせてください」という発言からも、
これはもう純粋に不可抗力だったのだろうと信じてます。
実際、彼の体調面に関しては完全に思い当たる節があると言いますか、
「飲み会のたびに、初っ端からピッチャーでハイボールを頼む男だったから仕方ないな~」
と完全に腑に落ちてます。笑
こうして笑い話を交えることが出来るのも、
彼が精神的にタフで多少の病気くらいは必ず乗り越えてくれる男だと信じているのと、
回復後、ほぼ間違いなく再び一緒に仕事をすることになる確信があるためです。
Sさんは飲食のFC本部や理美容系のFC本部など数社を渡り歩き、
SVも加盟開発も店舗開発も経験したフランチャイザー戦士です。
そんな戦士がキャリアの晩年に我々のようなベンチャーFC本部に入社する決断をしてくれました。
年齢は自分よりも10歳上で、自分としても採用を決断したものの、
採用面接後の段階では、既存のFC本部メンバーとどういう化学反応が起きるか想像できていなかったのが本音です。
今でも覚えているのが入社初日。
彼が社外からの電話を受ける機会があったのですが、
(もともと以前から繋がりがあった企業だったのか?不明ですが)なんとタメ口で対応したのです。
そしてそれを見た周囲がドン引きするというシーンがありました。笑
何か意図があったのかもしれませんが、
ウチのカルチャーにはフィットしない対応だったので、さすがに是正を促しました。
こういうロケットスタートだったので、笑
どうやってマネジメントをして、
どうやってチームに溶け込んでもらおうかな~と結構頭を使いました。
最初は彼の上司にあたる店舗開発のMGRを経由したコミュニケーション、
いわば組織のエスカレーションを通じて間接的に意見交換をしていたのですが、
店舗開発は出店計画に大きな影響がある要素ですし、
何より相互理解を深め、
自分が彼の魅力により気付くことが出来ればチーム内に波及させられる自信があったので、
ダイレクトコミュニケーションに切り替えました。
対話。とにかく対話。
すると、根底に何を軸として仕事をしているのか?それを徐々に理解することが出来てきました。
加盟オーナーの成功を一番に考えていて、
実はプロ意識が非常に高かったことにくわえて(前述の初日電話以外)柔軟性の高さも際立ってきて、
「ああこれは素晴らしい人材を招聘できたのかもしれない」と思うようになってきました。
長年フランチャイザーとして仕事をしてきた経験も伊達ではなく、
フランチャイズの構造を教えるまでもなく理解していたこともそうですし、
理想のFC本部のあり方、オーナーとの関係性などの感覚が類似していたことも後押しになり、
徐々にチームに溶け込んでいきました。
そして極めつけは昨年4月の飲み会でスパーク。
気配りの新スーパーバイザーと入社8ヶ月目でスパークしたストアデベロッパー - フランチャイズオーガナイザーのブログ
これでその場にいた全員がSさんの魅力に気付き、
完全にチーム内の人気者になっていきました。笑
元々ストアデベロッパーとしての腕は確かでしたから、
遠慮気味だった本人も徐々に経験を発信してくれるようになり、
以後は仕事面でも存在感が増していきましたね。
こういう背景や流れがあったため、
このSさんの存在というのは、
自分の約10年のマネジメント歴の中でも、
特別に印象的なメンバーとなりました。
年齢がどうとか、ジェネレーションギャップとか、そういうのはビジネスでチームを組むうえでは全く関係ないのだと。
適切なマネジメントが実施できれば、
個の集合体を自然と良質なチームに昇華させていけるのだと改めて感じることが出来ました。
今回は本部として非常に良質なチーム状態であった中で退職する運びとなってしまったので、残念で仕方なかったです。
ですが「体調面」こればかりは仕方がないのですし、
年明け早々に検査入院をすると言っていたので(おそらく今真っ最中)
とにかく元気に復活を祈るばかりです。
繰り返しますが、
精神的にタフなザ・昭和の男である彼なら、必ず体調万全に整えてくるでしょうし、
回復後に一緒に仕事をするイメージというか体制やニーズまで具体的に見えるので、
マネジメント人生で初の退職者が出てしまったものの、ワクワクしているのです。笑
様々なエピソードが絡み、一体なんのメッセージだよという回ですが、
マネジメント層としてチームビルディングをするうえで、
個性のないYESマンばかり集めても、そのチームが出せる結果なんて(スケールが小さく)たかが知れているので、
適材適所は大前提であるものの、
際立つ個性、曲者を集めて、それを上手にマネジメントして、
個性派集団を「チーム」に昇華させるほうが結果は出る!ということは是非伝えたいですね。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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※実際このSさんには花束ではなく(サッカー好きということもあり)W杯のトロフィーを贈呈しました。笑