フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

気配りの新スーパーバイザーと入社8ヶ月目でスパークしたストアデベロッパー

我々のFC事業部に4月から1名新たなスーパーバイザー・Kさんが加入しました。(3月入社のKさんとは違う人物)
弊社FC事業部のSV採用水準はけして低くなく、
律儀な新スーパーバイザー加入 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
今回のKさんは経験と求める領域がジャストフィットではなかったものの、
面接時に感じた類い稀なる謙虚さ、言葉遣い、向上心が容易に汲み取れる発言などから、
40歳という年齢に関係なく、まだ伸びしろが多分にあると感じ、
我々FC事業部の仲間入りをしてもらいました。

そして先日、そのKさんの歓迎会を実施しました。
このKさん、自らが歓迎される側、いわば主役にも関わらず、
店員さんが片付けやすいように空きグラスを片付けしたり、
周囲に「次、何飲まれますか?」と聞いたり、気配りが凄くて驚きました。
「そんな気配りしなくてもいいんですよ。無理せず楽しみましょう」と伝えても、
「元々こういう性格なので。全然問題ないです!」と、ずっと気配りしてました。
これが本当に性格だとしたら得しかないな~と感心してました。

ちなみにこのKさん歓迎会の場で、主役のKさんを凌駕し、ある1人の男がスパークしました。
それは8ヶ月前に入社した店舗開発チームの1人・Sさん(40代後半)です。
Sさんは、飲食のFC本部や理美容系のFC本部など数社を渡り歩き、
SVも加盟開発も店舗開発も経験したフランチャイザー戦士です。

彼は前職のFC本部では統括部長というポジションで活躍してましたが、
飲食業だったこともあり、新型コロナウィルスの影響をダイレクトに受けてしまい、転職せざる得ない状況になり・・・
キャリア晩年ということもあり、
「自分自身が最もやり甲斐を感じる店舗開発に専念できる環境で勝負したい」と意向を定めたそうで、
色々なFC本部への転職活動の末、縁があり我々のFC事業部に加入してくれました。
タイプ的には「ザ・店舗開発職人」という感じで、
割り振られた加盟オーナーに対して良質な物件を紹介するべく、
黙々とリサーチや現地調査を実施し続けるので、
社内は勿論のこと、事業部内でもこれまで素をさらけ出してくる場面は皆無でした。
仕事中は全く無駄口を叩くことがなく、感情も表に出さない「昭和の男像」に近い感じです。
事業部内の飲み会などでは、さすがにしかめっ面ということはなく柔和になりますが、周囲の話にニコニコ笑ってはいるものの、
自らが何かを語ることがない・・そんなイメージでした。

そんな店舗開発・Sさんが・・なぜかこのKさんの歓迎会では、
中盤あたりから徐々にSさん自身の話を語り出してきました。
それ以降はもう、こちらが聞いてもいない暴露をし続けてきて、完全にスパークし、笑
終盤は全員、Sさんの発言や一挙一動に爆笑する場となりました。
ただの酔っ払いのグダグダだけでなく、
意外に例えとか秀逸で面白かったな~。サイボウズの例えとか本当笑ったな~・・
前述のような背景やイメージから、こんなに面白い男だったとはさすがに想像できず、度肝抜かれました。
本人も最後に「今日でようやくFC事業部の一員になれた気がします!」と嬉しそうに語ってました。

自分自身の価値観だけで言えば、
ビジネスにおいてお酒の席の必要性をそこまで感じず、
お酒が無くても必要な相手とは距離を縮めることができる自信がありますし、
そういう場が入口で意気投合って何だか前時代的な感じがして、少し抵抗感があるのは事実です。
とはいえ「マネジメント」「チームビルディング」という視点で考えると、
メンバー1人1人の個性をキャッチアップし、
その個性を最大限チーム内で有機的にしていこうと思ったら、
メンバーがどこか遠慮しているとか、素を出せないという状況はマイナスしかないんですよね。
この観点で言えば、率いているチームの中に、普段シャイでなかなか自己表現できないタイプで、
だけどお酒や環境が整ったら素が出せるというメンバーがいるのであれば、
こういうお酒の席って効果的だな~と改めて感じた次第です。
これはもう確信に近いですが、
前述の歓迎会を経て、ストアデベロッパー・Sさんは事業部内や社内で人気者になるだろうし(自分がそういう方向でプロデュースしますし)
何よりそれにより、Sさん自身がこれまで以上に仕事がやりやすくなり、大活躍してくれると思ってます。
マネジメントタスクを担う者としては、
プロセスはどうあれ、こうして個性を最大限発揮してくれることは嬉しくて仕方ないですね。

何はともあれ、今回の歓迎会の主役である新スーパーバイザー・Kさんも、
「こんなに笑ったのは久々でした。このFC事業部の一員になれて本当に良かったです!」
とのことだったので、何よりです。
ではまた。

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