※当ブログ開始以来の最多文字数(約7,000文字)の記事なので、皆様お時間の許す際にじっくりお読みいただけますと幸いです。
10月に公開した考察シリーズvol.6ふろいち。
考察シリーズvol.6「ふろいち」①
考察シリーズvol.6「ふろいち」④
考察の最後にも書きましたが、
「ふろいち」を考察することで、
本来フランチャイズのあるべき姿を再認識することができ、
また、調べれば調べるほど、ふろいち=小林社長のファンになり、
フランチャイズオーガナイザーとして更に素晴らしいフランチャイズへの昇華をお手伝いしたいです~なんてことを、
(面識ないのに一方的且つ勝手に。笑)書かせていただきました。
・・・すると11月初旬になんと小林社長から直々にメールが届きました!!ビックリ。
内容としては「ふろいち」考察へのお礼と共に、
自分の分析力や洞察力に称賛のお言葉の数々をいただきましたm(__)m
そして最後の一文に「機会がありましたら是非面会いただければと思います」と一言添えてありました。
「機会、作ります!」と即返信し、先日お会いしてきました。
当日、オフィスに向かう道中、
改めて自らが執筆した「ふろいち」考察①~④の記事を読み返すと、
ちょこちょこ改善点を指摘している箇所があり、
「あれ?もしや今日は怒られる可能性もあるのでは?」と今さら気付き、
足がプルプル震えてきました。笑
・・・なんて懸念を抱きながら実際お会いすると、小林社長、もう最高でした。
まずブログ内での改善点の指摘に関しては、
「的確過ぎて笑っちゃいました!コーポレートサイトのくだりなんて、まさに社内から(小林社長に対して)忠告されていたことで、
やらなきゃ~やらなきゃ~って思っていた中でのあのブログだったので、
えっ何でそんなことが分かるの?!って驚きましたよ!」
と豪快に笑いながら仰っていました。
同じく考察シリーズで取り上げた「パソコンドック24」の関係者の皆様とお話した際にも、
パソコンドック24はやはり優良なフランチャイズ本部だった話 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
「オフィス内を盗聴でもされているんじゃないか?と思いましたよ。笑」
というお褒めの言葉もいただきましたが、
今回の「ふろいち」考察に関しても、
分析に関してはほぼ齟齬が無かったようで、何よりです。
さてさて、何と言っても小林社長です。
小林社長のお人柄や実直な仕事への姿勢は事前の予想どおりで、偉人でした。
まず独立までの経緯を伺いました。
大手企業でお勤めになられていて、
その会社のことが非常に好きで、仕事も没頭していたそうなのですが、
どうも引っ掛かった要素があったそうです。
それは腹の黒い方ばかりが出世をしていくのを目のあたりにし続けたこと。
人として間違っている言動をしている人が、なぜか出世をしていく・・
物事全てをサイエンスで考えたいタイプという小林社長は、
(大企業特有の)どうしてもその腹の黒い人ばかりが出世するメカニズムが理解できず、
社内の役職者や役員などに片っ端から、その理由を聞いて回ったそうです。
そんな中で、とある上司から「(腹黒い人が出世する)それが常識だと思いなさい」と言われ、
それに衝撃を受け、退職を決意したそうです。
会社は好き、だけど人として大事にしたいものは大事にしたい・・・
次に何をやりたいとか、ましてや独立するなども一切決めておらず、
とりあえず「人として大事なことを守った生き方をしたい!」と、退職なさったそうです。
既に結婚もされていたそうで、貯金を切り崩す日々。
奥様にも「自分探し」と伝えて退職を御理解いただいたものの、
しばらく何も見いだせず、いよいよ貯金が底を付きそうだとなった際、
所有していた車を売ることに。
すると、その車を売っている姿を近所の奥様に見られてしまい、
後日その近所の奥様に「アナタ車売ってたでしょ?見たわよ、そんなに困っているの?」とツッコまれ、
そこから色々話をしていくうちに、
「じゃあとりあえずウチのお風呂掃除をしてちょうだい」と頼まれたそうです。
そして懸命にお風呂掃除をした結果に対する「ありがとう」に感動し、
持ち前のサイエンス魂にも火が付き、
浴槽や浴室の清掃まわりを研究し、徐々に依頼が増えていき、専業になっていったとのことでした。
以降も浴室や浴槽まわりの清掃→リニューアル→リフォームという側面で研究を重ね、
大手企業からの案件依頼を受注するようになり、
小林社長1人じゃ捌き切れないからと、
近所の定年後のおじいさん達に技術を落とし込みながら複数の案件をこなしていったそうです。
ここまでの文脈でお分かりのとおり、
小林社長はフランチャイズ展開をしようとは一切思っていなかったのです。
いわば「案件が捌き切れないから」という自然発生的にフランチャイズ展開をすることになり、
その延長線上に今があるとのことでした。
このように独立や現業立ち上げのキッカケそもそもが、
組織の常識にうんざりされた経験や、
窮地を救ってくれた近所の奥様からの「ありがとう」が原点にある小林社長なので、
いわゆる会社の悪しき常識とか、フランチャイズの悪しき常識とか、BtoBの悪しき常識とか、
そういうものに一切縛られず、
シンプルに人としてピュアに大事にしたいことを大事にするという生き方に拘った結果、今があるという稀有な方でした。
もうこの時点までのエピソードで、
小林社長の男前っぷり、人柄の良さ、ピュアさが伝わったと思います。。。
が、しかしここからが必見です。
ここまでの魅力は事前予想どおりでしたが、
プラスアルファ、小林社長は非常にユニークで面白さも持ち合わせている方でした。
これは予想外で、事前考察ではキャッチアップできなかった部分です。
幾つかエピソードを御紹介します。
1,加盟オーナーからロイヤリティを上げてくれと言われた話
→そもそもフランチャイズ展開をしようというキッカケで開始したわけではないので、
御本人いわくフランチャイズの仕組みとか勉強なんてしなくて、
ロイヤリティも「とりあえず3万くらいでいいでしょ?」というニュアンスで設定したとのこと。
そして、あれよあれよと40店舗くらいまで成長し、
FC加盟店への案件紹介や営業メソッドの浸透もあり、
小林社長と加盟オーナーの関係性は超が付くほど強固になったそうです。
強固過ぎて(その40店舗くらいまでの初期オーナーに対しては)お前らと呼ぶこともあるとのこと。笑
既にFC開始から25年目ということもあり、
中にはふろいち加盟オーナーの息子さんもふろいちに加盟し、
何ならその息子さんの現在の奥様との出会いをキューピット的に立ち回ったりしたこともあるそうです。
凄い!!それは仲良すぎです。
これまで膨大な数のFC本部の実態を把握してますが、初めて聞いた事例です。
自分も以前のFC本部ではオーナーと近い距離(オーナーコンサルチーム責任者)で仕事をしていて、
時に年齢が25歳上の加盟オーナーに対して、
新橋のガード下の居酒屋で説教したこともありました。笑
ただ本部と加盟オーナーがそこまでの関係性に発展することってレアなので、
ふろいちの本部社長とオーナーの関係性は素直に凄いですし、小林社長って面白い人だなと、つくづく感じます。素で接しているということなんでしょうね。
こういう背景から、ふろいちとして加盟店への案件依頼の充実っぷりと、小林社長のひたすら頑張る様子を見て、
加盟オーナーの皆さんが、
「(小林)社長、もっとロイヤリティ上げていいよ?本部が駄目になったらおしまいだからさ」
と仰ってきたそうです。
凄いです。(良い意味で)フランチャイズの常識からかけ離れてますね~。
2,スーパーバイザーは先輩オーナー?!
前述の40店舗くらいのフェーズで、
しばらく加盟開発をストップしていたそうです。
すると加盟オーナーの皆さんから、
「(小林)社長、もう仕事が溢れちゃっている状況だからさ、
加盟店を増やしてくれない?」と言われたそうです。
これに対して小林社長は、それまで小林社長が1人で加盟開発や研修やSVまでマルチタスクで担っていたこともあり、
「これ以上加盟店を増やしたら、さすがに俺が潰れちゃうよ~笑」と返したそうです。
すると加盟オーナーの皆さんから、
「後輩オーナーの育成やフォローはこっちでやるから大丈夫。
社長は本社で研修だけやってくれれば、こっち(地方)に来なくていいから、とりあえず加盟だけ増やしてくれ」
と言われたそうです。
そしてその言葉に甘える形で加盟募集を再開し、
現在では100店舗を超えるスケールになり、
今もなお、研修後のフォローアップは各地の先輩オーナー達が担っているそうです。。。
「(良い意味で)何それ?笑」って思います。
こんなフランチャイズ無いですよ。
小林社長のカリスマ性とキャラクターが素敵過ぎるのと、
小林社長も加盟オーナーに対して「素」で関わるから、オーナー達も小林社長との距離感がおかしいですもんね。笑
いや~面白い。FC本部系のエピソードで久々に笑いました。
そして同時に、たまらなく格好いいFC本部だなとも感じましたね。
3,競合との差別化?それはアナタが考えることでしょ?!の話
→1と2のエピソードを聞いただけでもかなり笑いましたが、極めつけはこれです。
前述のように、ふろいちは小林社長の1人FC本部(他の住宅リフォーム関連事業には社員さんがいらっしゃいますが)なので、
加盟開発も小林社長が担当しているそうです。
これは全てのFC本部責任者や加盟開発担当の方は「あるある」で理解できると思いますが、
個別説明会などで加盟検討者の方から、
「御社の競合他社との差別化の要素って何ですか?」と質問を受けることが多いのです。
ふろいちでもその質問が頻繁にあるそうなのですが、
この質問を受けた際、小林社長は必ず
「えっ?それはアナタが考えることでしょ?」って答えるそうです。笑
どういうことかと言うと、
小林社長自身は競合他社の資料を取り寄せたり、
競合他社のフランチャイズの仕組みや費用など調べたことがないので分かるわけないでしょ?と、そういうことなのです。
加盟検討なさっている方がどこかに加盟したいと検討し、
ふろいち含め、様々なFC本部を訪れて、こうして個別説明会に参加しているんだから、
アナタがふろいちと競合他社の差をよく知っているはずでしょ?と。笑
これね、盲点でした。本当に仰るとおりだなと。
たしかにイチFC本部側が競合他社との差別化を教えてあげるなんて親切過ぎるし、
そもそもFC本部として、同業FC本部のことをある程度は把握していても、
完璧に正確にタイムリーに同業FC本部の実態を把握しているわけではないので、
実際、雰囲気でしか答えられないはずですからね。
自信を持って「ウチの差別化はここです」なんて言っていたって、
来月には同業他社もその要素を模倣していて差別化になっていない・・・なんてことは大いにあるわけです。
それならいっそのこと、
「差別化は(加盟検討なさっている)アナタが考えることでしょ?」
と言い切ってしまうことが1つの正解かもしれません。
ちなみに加盟検討者とのエピソードをもう1つ。
先日に駅構内で和菓子販売で独立をしたものの、思うように業績が伸びず、
業態転換として「ふろいち」加盟を検討している方が個別説明会に来たそうです。
そこで小林社長、その駅構内の和菓子屋について根掘り葉掘り聞いたうえで、
ターゲット層がその駅構内に増える時間帯にタイムセールを仕掛けたほうがいいよとアドバイスし、
後日、その方から、
「タイムセールをやってみたところ、業績が回復しました!
もう少し和菓子販売、頑張ってみます!」というメールが届いたそうです。笑
聞いたことないですよ、個別説明会で自らのFCを推さず、全く畑違いの事業のアドバイスをして結果を出させるなんて。笑
いや~もうここまでの時点で「笑」を多用し過ぎるくらい、
本当に小林社長の面白さ、破天荒さが凄かったです。
「ふろいち」というのは、小林社長は継続してあえてフランチャイズを勉強せずに、
専門家を頼らずに小林社長の我流のみで100店舗まで拡大したオリジナルフランチャイズなんです。凄すぎます。
ちなみに小林社長から、自分の経歴や実績を見て、
「3年で100店舗・・えっどうやったらそんなこと出来るんですか?
私なんて25年でようやく100店舗ですよ!」
と仰っていただきましたが、自分からすれば、
こんなにも変化の激しかったこの25年で、しっかり事業が継続して、
且つじわじわ加盟店が拡大していることのほうが不思議であり、リスペクトですよとお伝えしました。
現時点まででかなりの長文になってしまいましたが、
自分は公言している通り、ふろいち=小林社長ファンなので必然です。
とにかく面白く、神々しいとすら感じました。
「ふろいち」のようなフランチャイズ、この先に二度と現れないかもしれないです。
なぜなら小林社長のバックボーンやキャラ、ふろいち事業の案件需要などから、
自然発生的にフランチャイズ展開をし、
フランチャイズ展開して以降もなお、完全に我流で発展させてきているので、
上記のようなオリジナルフランチャイズが出来上がったのです。
唯一無二です。
「フランチャイズは目的ではなく、あくまで手段」
これを個人的にも強烈に思い出させていただきましたね。
ちなみに「ふろいち」の今後の展望のお話にも触れておきます。
これまでは戦略的に「(ポジショニングとして)路地裏でふろいちを展開してきた」と仰っていて、
要は大手企業が参入してこない隙間を狙ってきて、
且つメディアなどにも露出せずに25年展開してきたと。
一方、これは以前から加盟オーナーにも宣言しているそうですが、
「FC展開開始から30周年(今から5年後)となる時までには、お前らを陽の当たる場所に連れていく」
と伝え続けているそうです。
おーこれは楽しみです!!
とはいえイチファンとしては、
これまでのふろいちの魅力、小林社長の破天荒っぷりはそのままで拡大&ブランド力を上げていってほしいですね。
※小林社長のことなので全く心配していませんが。笑
また、付随する話として、
これまで意図的に競合他社のフランチャイズ本部関係者もさることながら、
フランチャイズ業界人とも(色々なお誘いがあっても)ほぼ関わってこなかったそうです。
理由は上記で散りばめたように、これまでの人生背景や価値観の要素から、
組織人に対して、ややアレルギーというか少し疑ってしまう価値観と、
これまでフランチャイズ展開をしようと思ってフランチャイズ展開しているわけではなかったので、
特にフランチャイズを追求する必要もなかったため、のようです。
今後もそう簡単に小林社長とのアポは取れない(そもそも現場主義の方で忙しい方ですから)ようなので、
フランチャイズ業界人の皆様はくれぐれも御留意ください。
(これまでフランチャイズ業界人と関わりが無かったからこそ、健全でオリジナルなFC本部が出来上がったのかもしれないという仮説も付言しておきます)
最後にこぼれ話的にもう1つ。
今回の場には、東京営業所の澤村所長にも同席いただいたのですが、
「ふろいち」に関して、改めて詳細に御教示いただきました。
そこで「えっそういうことだったんですか?!」と気付きになったのが以下の要素です。
これまではBtoBサービス(クライアント→ホテル/不動産屋/リフォーム会社)もBtoCサービスも含め、FC展開の屋号を「ふろいち」と総称しておりましたが、
2020年10月よりBtoC(一般の家庭のお客様向け)サービスを切り分け、
「おフロのプロ(商標登録済)」として展開をすることになりました。
今後はこちらの一般のお客様向けの「おフロのプロ」を積極的にPRしていきたいと思っております。
なるほど~。
てっきり「ふろいち」としてBtoCの需要のほうが高いと思っていましたが、
実はBtoB需要のほうが圧倒的に高く、
それはそれで大事なのだけれど、
そもそもの本事業の小林社長の原点の1つである「近所の奥様からのありがとう」ここに回帰するべく、
また、ふろいち加盟店をメジャーに押し上げるための目玉施策として、
「おフロのプロ」を推奨していこうというわけですね。
おフロのプロに関しては考察時の③で終盤に触れていましたが、
詳しくは上記のようなことだったんですね。
考察シリーズvol.6「ふろいち」③ - フランチャイズオーガナイザーのブログ
これを踏まえると、加盟するなら断然F2推奨ですね。
加盟に興味をお持ちの方は改めて以下をどうぞ。
ふろいち|フランチャイズ|募集|浴室|お風呂|リニューアル|独自技術|未経験可
ちなみにtoC向け、お客様としておフロのプロを御利用の方は以下HPをどうぞ!
え~なんと7,000文字に渡ってお送りする形になりましたが(おそらくイチ記事でこの文字数を超えることは今後無いです。笑)
以上「ふろいち」はやはり優良FC本部で「小林社長」はやはりカリスマだった件でした。
完全オリジナルフランチャイズなのに、不思議とフランチャイズの本質がそこにはありました。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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