餅は餅屋という諺がありますね。
餅は餅屋がついたものがいちばん美味い。その道のことはやはり専門家が一番であるという比喩ですね。
今回はこれに絡ませてキャリアの話をしようと思います。
自分は今から約10年前に某FC本部に入社し、早々にマネジメント側になり、
FC本部中枢としてフランチャイズ業界でのキャリアがスタートしました。
その頃、ビジネスパーソンとして「とにかくどの会社でも通用する人間になりたい」という欲に駆られ、
とにかく与えられたタスク以外にも何でもかんでも興味を持ち、
社内のあらゆる人達と横断的にコミュニケーションし、幅広くタスクを担っていた時期がありました。
スペシャリストかゼネラリストかで言えば完全なるゼネラリストでした。
当時は苦手分野の無い、隙の無いビジネスパーソンに憧れていた気がします。
マルチタスクで幅広く仕事ができるようになると、自信にもなりますし、社内での評価も急上昇でした。
・・・しかし、前述の「どの会社でも通用する人間になっていたか?」と聞かれれば、
いわゆるポータブルスキルを向上させていたわけなので、
まあ「通用」はするだろうけど、、、通用する程度のレベルって面白くないんじゃないか?と思いなおしました。
そんなとき(それまでとは全く異業種の)大手FC本部2社からヘッドハンターを通じてヘッドハンティングオファーを受け、
フランチャイズ業界における自身の市場価値とニーズを実感し、
(他にも新浪社長のローソン改革に魅せられたなど、様々な理由がありますが)偶発的にフランチャイズ業界で生きようと心に決めることが出来ました。
このような自分の実体験から、
キャリアに悩む若きビジネスパーソンの皆さんへのアドバイス、
それが標題の「餅は餅屋」です。
結論何が言いたいかというと、
「遅くとも35歳までに何かしらのジャンル(領域)の専門家になっておいたほうがよい」
ということです。
当ブログをお読みいただいている方であれば既知のとおり、
自分はサッカー好きなのでサッカーで例えると、
ビジネススキルっていうのはいわば身体能力みたいなもので、
そのベースがあれば、それはもうある程度どのポジション任されても、ソツなくこなすでしょう。
ただ、どこのポジションに専門性を持っているのか判断が難しく、
監督によっては評価しにくいみたいな現象も起こり得るのです。
つまり、ビジネススキルの水準が高いからといって、
どのポジション、どの領域に専門性があるかというのは全く別の論点で、
ビジネススキル3種だけを磨き続けたとしても、現在属する会社では評価が高まる可能性はありますが、
ビジネススキル3種 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
仮に現在の会社から放り出された際、
尖ったものが無く、(気付けば年齢が年齢になっており)転職の選択肢も微妙・・・独立するにしても何の事業で独立?・・・と八方塞がりになる可能性もあります。
(そんな方にこそフランチャイズ加盟の素晴らしさ!があるわけですが、今回の記事の趣旨と異なるので割愛します)
ちなみになぜ35歳までに専門領域を定める必要があるか?という点ですが、
35歳までに専門領域を持っていないと、シンプルに分が悪いことばかり、だからです。
例えば、40歳~50歳を超えてからそれまで全くweb領域に携わってこなかった方が「SEOのプロになるぜ~!」って努力をしても、
20代前半からSEOを追求し続けてきた方に対して、分が悪いですよね。
その領域を極めようとなったとしても、
その領域の既に存在するプロ達よりも自分にオファーが届く可能性が少ないのであれば、全く意味がないですからね。
勝てるフィールドはどこなのかを冷静に分析し、
勝てるフィールドでさらに勝率を上げるための方法をとことん追求して努力し、勝ち続ける・・・そんなイメージでしょうか。
推奨するキャリアの構築方法とそのための努力論として纏めると、
33歳くらいまではひたすらビジネススキル3種を磨き、ゼネラリストとして、ビジネスパーソンとしてのベースを高水準にしておく。
そして35歳までに自分は何のジャンル(領域)で世の中に強く求められ、
何のジャンル(領域)の専門家になるべきかを見極めること、この一連が重要です。
その専門領域が定まったら、人知れずその分野における深堀をするのみ。
40歳くらいのころには自然とそのジャンル(領域)で知名度や人脈も増えて、
非常に楽しく、主体的に仕事がしやすくなるでしょう。
少し視点を変えた話で言えば、
自分はフランチャイズに関しては絶対的に自分自身を信じますが、
融資や会計は●●さん、リーガルは●●先生、行政書士は●●先生、webに関しては●●さん・・のように、
自身の専門領域以外は信頼できる専門家を頼りまくります。笑
時間は有限なので、それが最も効率的です。
おそらくこれはエグゼクティブ層の皆様は共感いただけると思います。
つまり需要が高いケースで頼られるような専門家になっておくことが肝要ということです。
やはり餅は餅屋なのです。
そして様々なジャンルの様々な個性が関わっても、全てをマネジメントできるのも、
ビジネススキル3種のベースがあるから、といった感じです。
繰り返しますが、
33歳くらいまではひたすらビジネススキル3種を磨き、ゼネラリストとして、ビジネスパーソンとしてのあらゆるベースを高水準にしておく。
そして35歳までに自分は何のジャンル(領域)で世の中に強く求められ、
何のジャンル(領域)の専門家になるべきかを見極めること
この一連が重要です。
そしてその選定したジャンル(領域)が、
この先の世の中でどんなにAIが発達したり、環境の変化があったとしても、
揺るがない可能性が高ければ尚良しです。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役
フランチャイズオーガナイザー主宰
佐々木翔(sho sasaki)
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