フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

株式会社フリグマは社員を採用しないぜの話

告白シリーズで一通り株式会社フリグマ設立までの背景をお伝えしたので、
今後はちょこちょこフリグマについて書いていこうと思います。

まず標題の件。フリグマでは社員を採用しない方針です。
秘書も役員ですし、
金原さんも社外取締役という形ですから、現状社員は0人です。
そして基本的には今後招聘する人員も、役員あるいは業務委託、これしか考えていません。
1年後も2年後も変わらないスタンスで、
仮に増員していたとしても、副社長が何人いてもよいし、専務や常務が何人いたってよいですし、
誰かに社長を任せ、自分が会長になったってよいので、
社員を採用するつもりはありません。

 

社員を採用しない方針の理由は3つあります。
1,ビジネスパーソンとしての自分の価値観要素
2,ビジネス戦闘力の高い集団であり続けなければならないから
3,時流

 

1,ビジネスパーソンとしての自分の価値観要素
以前に記事を書きました。

www.shosasakifranchisor.com

自分も約10年、形上は組織に属して(現在率いるFC本部ではほぼ役員の仕事でしたが)仕事をしてきましたが、
自らを「サラリーマン」や「従業員」と捉えたことは1秒もないです。
給与が保証されてると安心したことも1秒もないです。
これは1社目のFC本部時代からそうで、
もし自身が指示を受けたことだけこなす「サラリーマン」や「従業員」的なマインドで仕事をしていたら、
ダサすぎて自分自身のことを大嫌いになる、そんな感覚を持っています。

非エリートだった自分がこの約10年で組織に属しながら結果を出し続けてきたのは、
「サラリーマン」や「従業員」的なマインドゼロだったから、だと自負してます。
つまりこれが成長の特効薬だと実体験で理解してます。

だからフリグマの仲間達にもそれを実感し続けてほしい、そんな意図が1つ目です。
退路を断つと見えてくるものがあるのです。


2,ビジネス戦闘力の高い集団であり続けなければならないから
フリグマのフランチャイズオーガナイズサービスは、
3年で目標店舗数をコミットするという並大抵なハードルではありません。
サービス案内 | flegma(フリグマ)
フランチャイズ本部で(加盟開発/店舗開発/SVの一領域のみ)普通に仕事してました~くらいのレベルでは、申し訳ないですが通用しないタスクばかりです。
くわえてヒューマンスキルもテクニカルスキルもコンセプチュアルスキルも高水準で無ければならないし、
時間が空いたら過去のフランチャイズ事例を1つでも多くインプットし、
クライアントに寄与できるものを模索してアウトプットを続けなければならないのです。

まあ簡単に言うと、高いレベルを要求され続けるため、
「黙っていても給与もらえるマインドだとフリグマでは通用しない」ので、
正社員を雇用しないということです。

役員は社会的ステータスが大きいです。経営の責任を有する役職ですからね。
名刺交換しただけで、リスペクトの目で見られることも多いでしょう。

一方、社会的ステータスに反してリスクも大きいです。
前述の記事でも書きましたが、役員は会社との関係が雇用契約ではなく委任契約です。
雇用契約は労働法に守られ、よほどのことがない限り、
理不尽にクビを切られることはないでしょう。
ですが、委任契約の取締役は、労働法の保護は一切無く、
極論、株主総会や取締役会で解任動議が発動されて、
それが可決されてしまえば、即刻クビになります。

また、繰り返しますが取締役は従業員ではないので、
社長同様に経営責任が問われます。
場合によっては、解任されるだけでなく、
株主代表訴訟により株主から損害賠償請求を受けることもあります。
株主代表訴訟が起こり得るケースとしては、
主に「善管注意義務」と「忠実義務」を怠った際、
任務懈怠(けたい)責任を問われて・・というものがあります。

ただ・・・だからこそ役員は経営が自分ごとになるわけですし、
1と重複しますが、成長しかない環境に身を置けることに等しいのです。

さらに補足すると、当然いきなりは求めませんが、
現在のフリグマで言えば金原さんのように、
1人1人が自身で会社を立ち上げて、代表取締役をやりながら、
並立してフリグマの役員としても仕事をする・・そんな風になってもらいたいです。
数年後、仮にフリグマの役員が10名~20名いたとして、秘書以外の全員が自身の会社も持ってくれていることが理想です。
なぜならその状況下でのフリグマは、間違いなくビジネス戦闘力の高い集団だと思うので。
当然、全員がフリグマの役員であり、自身の会社社長でもある・・となったら、
フリグマでの仕事が楽しくなかったり、面白くなかったら、すぐにフリグマの役員を辞めると思いませんか?
自分のマネジメントが下手だったら、フリグマの役員をあっさり辞めると思いませんか?
そうです、そうなんです。

つまり全員が役員というフリグマの方針は、
ある意味で社長である自分のマネジメント力が、とんでもなく高いレベルで問われ続けるわけです。
ビジネス戦闘力の高い集団を率いるのですから、
これくらいのリスクとプレッシャーは背負いますよ、という覚悟です。

ちなみに余談ですが、
自分もフリグマの代表をやりながら、
他社様の役員か社外取オファーについては柔軟に考えていくつもりです。
フリグマのビジョンである
フランチャイズ業界健全化」
「地方創生」
「日本のGDPに貢献」
そのオファーを受けることにより、この3つ全てあるいはいずれかの前進に繋がるものであれば、
前向きに検討させていただく所存です。
逆に言えば上記3要素にそぐわないオファーは受けないつもりです。
もう40歳なので、事業の収益性や自身の収入だけで他社の役員を受諾とか、
そんな幼稚なことはしません。
あくまで他社様の役員オファーに関しては、理念や社会貢献性ありきで検討します。

 

3,時流
最後はもうこの一言に尽きますよね。
終身雇用がとっくに崩壊している昨今の日本で、
「正社員で働き続けることの価値って???」
と疑念を抱く方は増加の一途でしょう。

逆にどこかの会社に社員として属してしまっていることで、
その会社の方針によっては露出が出来なかったり、
SNSを立ち上げては駄目だったり、副業が出来なかったり、
マイナス要素が大きかったりしますよね。

目先の給与は保証されているけれど、将来の保証は何も無く、
逆に会社員でいることで、
実は将来に向けた準備や機会を奪われているケースも多いので、
会社員であることはリスクという時代になりつつあります。

FCプロデューサー竹村先生は、
2017年にブログで既にこのようなことを書いていらっしゃいました。

ytakemura.hatenablog.com

今まで社員としてしていた仕事を、これからは自分の会社で受ける、ということですね。
実は他にもそういう形で仕事をしている幹部もいます。竹村もある意味、FC開発の仕事を自分の会社で受けている形。
今後こういう働き方は増えていくのではないか?と思います。
こういう働き方=社員として勤めて給料をもらうのではなくて、スモールカンパニーつくって会社として仕事を受ける、ということです。

もう、30年どころか、5年、10年なんて先のことを考えて会社に勤める時代じゃないですよ、と思います。

2017年の時点でこういうことを仰っている竹村先生の感性が凄いです。

とまあこの2017年から5年経った2022年に本格始動する我がフリグマ社としては、
社員を雇用しない、役員(および業務委託)のみ、という判断に至るのは当然ということだと、
自然に御理解いただけると思います。

あとは役員のオファーって、
社員のヘッドハンティングオファーよりも割とライトに声を掛けられる点も魅力です。
理由は対象がオーナー社長であるケースが多いためです。
フリグマで言えば金原さんのようなオーナー社長に、
「こういう意図でこういう領域を助けて(orアドバイス)いただきたいので、
うちの役員(あるいは社外取締役)になっていただけませんか?
稼働は営業日中の●%とかで役員報酬このくらいでいかがでしょうか?」と、
現職社長業の片手間でお誘いできるので、
現職を退職して転職してきてもらうヘッドハンティングよりも、
遥かにライトにオファー出来る点もポイントです。
(もちろん明確に意図やプロジェクトがないとオファーしませんが)

他には、仮に会社に社員が数名でも既にいる場合、
いきなり社長が社外から役員を連れてきたら、社員からしたら面白いわけがないですよね?
突如やってきた役員が全社員の上司となるわけですからね。
一方フリグマのように全員が既に役員であれば、
ただただ歓迎ムードで終わります。笑

・・・色々話が広がってしまいましたが、
社員を雇用しないというのは今どき珍しくない、いわば時流だと御理解いただければと思います。

以上、株式会社フリグマは社員を採用しないぜの話でした。

そういえば、いつだかの記事で以下のようなことを書きました。
フランチャイズは不滅 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
「今後、如何なるゲームチェンジが実施されてもフランチャイズというビジネスフォーマットの衰退は考えにくく、
さらには今後の日本経済においても重要度が増し、
やり甲斐しかない素晴らしい業界なので、
優秀なビジネスパーソンの皆様に是非フランチャイズ業界へ集まっていただきたい」
これメッセージはそのままですが、
フランチャイズ業界へ」の箇所を「フリグマへ」に変えて再度お伝えします。

役員か業務委託の契約形態で、
フランチャイズオーガナイズ事業を通じて一緒にフランチャイズ業界を健全化していき、
地方創生や日本のGDPに貢献していきませんか?

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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
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