フランチャイズオーガナイザーのブログ

某フランチャイズ本部長として、フランチャイズをオーガナイズならびに発展を仕掛ける仕事をしております。おかげさまで立ち上げたフランチャイズは加盟募集開始から3年で100店舗を突破しました。前々職のフランチャイザー時代には、オーナーコンサルタントチーム責任者としてFC店継続率96%を実現。その後、コンサルティングファームを経た現役のフランチャイズオーガナイザーとして、あるいは特殊なバックボーンを持つ者として、仕事の考えや思うことを発信していく所存です。

考察シリーズvol.3「ダンキンドーナツ」②

昨日の考察でも記したように、ダンキンドーナツ創業者はローゼンバーグ氏で、
義妹の夫ハリー・ウィノカーとともに会社を運営していたものの、
経営方針の違いからハリー・ウィノカーが独立し、
1956年にミスタードーナツを創業しました。

日本ではこのミスタードーナツが有名だが、ダンキンドーナツは無名。
一方、アメリカではダンキンドーナツは有名だが、ミスタードーナツは無名。
なぜこういった現状に至ったのか、
ダンキンドーナツ側の視点で考察していきます。

参考にしたのは以下3つの記事や文献。

圧倒的世界一のダンキンドーナツは、なぜ日本でミスタードーナツに撃破されたのか/文=大﨑孝徳/2019年1月5日
圧倒的世界一のダンキンドーナツは、なぜ日本でミスタードーナツに撃破されたのか

訪日ラボ/2020年5月27日
アメリカ発のミスタードーナツ、ダンキンの関係とは?ヴィーガン配慮など、日本との戦略の違いも | 訪日ラボ

Wikipedia
ダンキンドーナツ - Wikipedia

これらの内容を纏めますと以下のようになります。

ダンキンドーナツは1948年にアメリカで創業後、
1970年に初の海外店舗として日本(銀座)にオープンさせている。
日本での展開にあたり、当初はセゾングループのレストラン西武(のちの西洋フードシステムズ)の一部門に組み入れられた後、
セゾングループの株式会社ディー・アンド・シーが店舗展開していた。
しかし、後発のミスタードーナツに市場を奪われたため、
子会社として吸収した吉野家に店舗ごと押し付けることとなった。
1988年にディー・アンド・シーは吉野家と合併して吉野家ディー・アンド・シーとなる(法人としては現在の吉野家ホールディングスにあたる)。
吉野家が店舗の受け皿として選ばれた理由は、
1983年に経営破綻してセゾングループ傘下で経営再建をしており、
当時は同系列にあったためだが、ディー・アンド・シーとの合併前年の1987年に吉野家は更生計画を終結している。
ドーナツだけではミスタードーナツに太刀打ちできないと判断し、
サンドウィッチなども発売していたが、
業績不振によって吉野家ディー・アンド・シーは1998年にドーナツ事業から撤退した。
これにより在日米軍基地内の店舗を除いて日本からは姿を消している。
撤退の理由は一言で言うならばミスタードーナツとの競争に敗れたためとされる。
日本でミスタードーナツを展開するダスキンが日本市場にマッチした商品の投入、好感度の高いタレントを起用したテレビCMや景品キャンペーンなど、
積極的にマーケティングに取り組んだことに対して、
ダンキンドーナツを運営するセゾングループ吉野家は本腰を入れて事業に取り組まなかったことがポイントとされている。
当時の吉野家社長であった安部修仁は後年、
「利用動機が牛丼店の対極にあるドーナツ店では、吉野家で培った経験を活かせなかった」と述懐。

一方、アメリカ市場だけで言えば、
現在はアメリカに存在したミスタードーナツは全てダンキンドーナツに吸収合併されている。
ミスタードーナツアメリカ発祥のドーナツチェーンとして日本市場で成功したが、
本場のアメリカ市場ではダンキンドーナツに敗れ、買収されるという憂き目に遭っている。

日本ではおやつとしてのイメージが強いドーナツだが、
アメリカではコーヒーと共に食される朝食という立ち位置である。
しかし、近年の健康志向の高まりで高カロリーのドーナツは敬遠される傾向にあり、
このような社会の潮流の変化を受け、
ダンキンドーナツではドーナツではない朝食メニューを強化している。
アメリカで市場競争に勝利したダンキンドーナツであるが、
近年の健康志向や環境保護意識の高まりを受けて、ドーナツのみでのビジネスは難しくなってきているのも事実。


考察②における3つのポイント
1, アメリカ市場ではミスタードーナツとの競争に勝利したが、日本市場ではミスタードーナツとの競争に敗れた
2, 日本市場での敗因はローカライズマーケティング戦略が構築されていなかった点
3, アメリカでも近年健康志向や環境保護意識の高まりがあり、ドーナツのみでのビジネスが難しくなってきており、ダンキンドーナツではドーナツ以外のメニューも強化

 

今回の考察によって、
単純にアメリカで流行しているビジネスをそのまま日本に持ってきても、
そこにギミックが無ければ通用しないことが把握できましたね。

続いては、自分も含めてそもそもダンキンドーナツに行ったことがない&食べたことがないという人が多いと思いますので、
ダンキンドーナツはどういうテイストのドーナツ屋さんなのか、
色々な記事から考察してみたいと思います。
ではまた。

f:id:franchisor:20210327141747j:plain

--------------------------------------------------------------------
当ブログの解説
当ブログの解説 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
ブログのこと - フランチャイズオーガナイザーのブログ 

フランチャイズ関連(本部構築/FC展開/FC運営/各種コンサルなど)の御相談やお問い合わせは、
下記お問い合わせフォームあるいはメールアドレスにて承ります。
御相談は無料です。お気軽にどうぞ。
お問い合わせフォーム - フランチャイズオーガナイザーのブログ
franchiseorganizer0319@gmail.com
---------------------------------------------------------------------