先日、お世話になっている弁護士先生との雑談で、
3大キャリア中1社による「アハモでギガホ勧誘」景品表示法違反可能性についての話題となりました。
ドコモ、「アハモでギガホ勧誘」景表法違反か | 通信 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
要約するとこの案件で問題なのは、
1,ネット上での手続きしか出来ないアハモをあたかも店頭で手続きが出来るかのような派手な宣伝
2,「ドコモにいったん乗り換えたほうがアハモ手続きが楽」という事実無根のトーク
3,アハモへの移行を前提とする営業トークによってギガホなどに入らせているのにもかかわらず、アハモ開始後に移行を促さないかもしれないことの悪質さ
大きくこの3点でしょうか。
詳細は上記の記事を御確認いただければと思いますが、
記事内でも表現がある「フック」だけにフォーカスを当てれば、
これに関しては特段悪い行為でも何でもなく、
いわゆる商売における工夫の1つだと思います。
例えば誰もが御存知のファーストフード店。
レジに辿り着く前に上の方にあるメニューボードを見ると、
バーガー系の写真が大きく表示されています。
で、いざレジ前に着くと、
店員さんは「御一緒にポテトはいかがですか?」と聞いてきます。
あるいはドリンクも付くセットを推してきます。
それもそのはず、バーガー系の原価率は軒並み高く、
ポテトとドリンクの原価率は軒並み低いためです。
いわゆるマージンミックス。先ほどの話に絡めた言い方をすると、いわばバーガーフックと言えますね。
これをフランチャイズ的なことでお話しますと、
フランチャイズ加盟募集広告において、
フランチャイズパッケージの打ち出しでこの手法はよく使われています。
この観点で言えば、
商売の工夫の範疇を超えてしまっており、悪質だと言わざるを得ません。
分かりやすいのは「加盟金0円」です。
一般論で言えば、加盟金は以下のようなものの対価です。
1,営業許諾料(営業権の付与)
2,商標・サービスマークの使用料(ブランド使用料)
3,開業準備費用(立地診断費用・開業前研修費用など)
4,ノウハウ開示の対価(ノウハウ使用料)
これが0円ということですから、
低資金で開業したい方にとっては最高ですよね。
ですが、いざ事業説明会に参加してみると、
加盟金が0円である分、開業後のロイヤリティや各種実費がその商売において常軌を逸する金額である・・なんてことは珍しくありません。
事業説明会でそこについて話があるFC本部はまだ親切かもしれません。
悪質なFC本部は、開業後のことをファジーにして、
高額なロイヤリティや各種実費が発生する計算式になっていることに一切触れずに、加盟契約を誘導してくる可能性も十分にあります。
要はイニシャルコストにおいて破格の安さをフックに、
ランニングコストで回収しようというFC本部の思惑ですね。
これからフランチャイズ加盟を検討されている皆さまは御留意ください。
いくらフランチャイズに加盟してノウハウを得ると言っても、
事業を経営するのはオーナー自身なので、
事業計画はしっかりと準備したうえで、本当に適切な加盟先を判断していきましょう。
ではまた。
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