フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

経営用語シリーズvol.2「自己資本比率」

自己資本比率とは、会社の安全性を見るための指標です。

返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%であるかを示す数値であり、
以下の数式で算出します。

自己資本比率=純資産÷総資本(=負債+純資産)×100

自己資本比率貸借対照表(いわゆるBS)から読み取ることができ(下図赤枠の比率)
自己資本比率の低い状態が続いていると資金繰りが苦しくなるので注意が必要と判断でき、
自己資本比率が高いほど会社の経営は安定し、倒産しにくい会社となります。

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とはいえ、自己資本比率は業種によって平均水準が異なるので、
業種別平均水準との比較で企業の立ち位置を把握することが健全です。
下図は中小企業庁「平成30年中小企業実態基本調査」における業種別(黒字企業の)平均自己資本比率です。

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これを見るといかに業種ごとで自己資本比率の目安が変わってくるか、一目瞭然ですね。
さてさて、自己資本比率が高いほど会社の経営は安定し、倒産しにくくなるのであれば、
どの社長だって自己資本比率を高めようとしますね。

ではどのように自己資本比率を高めていくのでしょう?
ズバリ内部留保の拡大が最も望ましい経営スタイルです。
他に運転資金を圧縮したり、不良資産、遊休資産を処分する方法もあるようですが、
第一にまずは内部留保の拡大を狙うべきです。
ただこれが経営の難しいところですが、これだけ変化の激しい昨今で、
現状維持=衰退ですから、
何か新たなチャレンジを模索していかないと、
気付いたら一気に業績が落ち込む・・なんてことは珍しくありません。
今までの成功例に囚われ、何も変化を仕掛けず内部留保の拡大を狙って失墜のケースも多々あります。
一方で新たなチャレンジを模索し、莫大な投資をしたがそれがヒットせず、
一気に内部留保が縮小・・なんてケースもあります。
こういう要素が経営の難しさと言えますね。

いつだかフランチャイズ加盟の話でも記しましたが、
まずは的確な情報収集、次にその情報から確率論を抽出し、経営判断(適切な投資)をする・・・
統計的観点からのフランチャイズ加盟メリット - フランチャイズオーガナイザーのブログ
この一連が自己資本比率を高める経営論においても重要ですね。
(上記はFCプロデューサー竹村先生にお褒めいただいた概念なので、より自信を持って言えます。笑)
ではまた。

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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役
フランチャイズオーガナイザー主宰
佐々木翔(sho sasaki)
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