フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

フランチャイズ加盟申込書??

先日FC業界の横の繋がりで某FC本部における加盟申込書の話題になりました。
一昔前のフランチャイズでは一般的だったようですが、
最近ではこの加盟申込書を使用しているFC本部はかなり減った印象です。

とはいえ、数少ないものの今もなお加盟申込書を設定しているFC本部があることを把握したので、
今回は加盟申込書について触れたいと思います。
まずFC加盟申込書が必要=加盟申込金が必要になるケースが殆どです。
加盟申込金はFC本部側視点で言えば、主に店舗開発のコストを先にいただきたいという趣旨です。
加盟契約前に出店計画立案や物件紹介や立地診断をするオペレーションになっていて、
そこに人員や工数を割かざる得ないため、
仮にその後に加盟契約に至らないとなった場合は、
FC本部側としてはタダ働きになってしまうため、
加盟契約に至らなくても相応の対価はいただきますよという性質です。
単純にエリア確保の予約金的な意味合いの場合もあります。

このように記すと理屈は理解いただけると思います。
ですが、FC本部を現役でオーガナイズしている立場から申しますと、
加盟申込書や加盟申込金は不要だと思います。
そのプロセスが煩わしいと言いますか、
加盟オーナー視点で言えば、加盟しようと思ったFCの事業のことを御自身で真剣に調べて、
そのうえでそのFC本部の事業説明を聞き、加盟契約内容を把握した後は、
もう加盟するかしないかの二択しかないため、
意思が固まっているならば加盟契約を締結してしまったほうがよいです。

FC本部の視点で言えば、
いざ加盟申込書に署名をいただき、加盟申込金を支払ってもらっても、
その方が加盟するかしないか分からないというのは、
どこまでノウハウや情報を開示するべきか非常に線引きが難しいです。
FC本部側視点のリスクとしては、
仮に加盟申込書締結&加盟申込金を支払ってもらった後に、
その該当者が「加盟しません」となることもあり得るわけで、
そうなると、一定の情報やノウハウを提供した方が同業のFC本部に加盟してしまうなんてこともあります。

FC本部としては、その加盟申込段階で提供した情報は全て漏洩リスクが出てくるので、
加盟申込書の内容を厳しく縛ろうとするわけです。
ただの申込書なのに競業避止条項を設定したり、
それに伴い高額な違約金が設定したり・・という具合です。
それならばもう加盟契約を締結してしまえばよいのでは?というのが自分の意見です。
※店舗型FCビジネスにおいて、出店物件が定まってからFC契約を締結することがベーシックなのは理解しています。それは理解できるので、それならば加盟申込書はあくまで「申込書」の範疇で留めるべきという考えです

ちなみに加盟申込者が加盟申込金として支払った分は、
加盟契約時の加盟金に充当されるため、
加盟する意思が強い場合は加盟申込金は無駄になりません。
ですが、一度支払った加盟申込金は返還されないケースが殆どなので、
加盟意思が定まっていない状態で加盟申込金を支払うのは慎重になっていただきたいです。
仮に加盟申込書を提出し、加盟申込金を支払った後に加盟しないとなった場合には、
支払った加盟申込金は捨てたも同然ですし、
加盟申込書に競業避止が設定されている場合、
検討していた業種の同業種のFC本部に加盟が出来なくなることも十分考えられます。

今回は加盟申込書や加盟申込金について、
FC本部視点と加盟オーナー視点で色々書いてみましたが、
これからフランチャイズに加盟を検討されている皆様に伝えたいこととしては、
もし検討しているFC本部が加盟申込書&加盟申込金を設定している場合、
一旦冷静になった方がよいということです。
繰り返しますが、現役のFCオーガナイザー視点でも全く必要性を感じないからです。
そのため、加盟を検討しているFC本部が加盟申込書&加盟申込金を設定しているという場合は、
加盟申込書に署名をする前に以下3点を必ず実施してください。

1, なぜ加盟申込書(あるいは加盟申込金)が必要なのか?を腑に落ちるまでFC本部にとことん説明を求める
2, 加盟申込書のリーガルチェック(士業に依頼しましょう。署名してしまってからでは手遅れです)
3, 自分に相談してください。笑
(申込書のチェックやそのFC本部への見解をお伝えするくらいはボランティアで構わないので)

以上です。
やはりフランチャイズ業界の健全化に向けてやるべきことは膨大にあるな~と感じました。
ではまた。

フランチャイズ加盟契約・申込書

--------------------------------------------------------------------
株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
フランチャイズ関連の御相談や各種お問い合わせ、
あるいはFC本部立ち上げ/FC本部構築/フランチャイズ化など、
3年で100店舗をコミットするフランチャイズオーガナイズサービスを御希望の際は、
下記メールアドレスもしくはHP内のお問い合わせフォームにて承ります。
初回御相談は無料です。お気軽にどうぞ。
info@flegma.jp
お問い合わせ | flegma(フリグマ)
【HP】
flegma(フリグマ)|コミットするFC本部のパートナー
---------------------------------------------------------------------