現在率いるフランチャイズで実施しているマネジメント相談所。
FC加盟オーナー専用「マネジメント相談所」開設 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
毎週予約いっぱい・・というほどではないですが、
徐々に相談件数が増えてきました。
そんな中で約1ヶ月くらい前のマネジメント相談所で、
複数展開している某オーナーからの相談として、
店長候補として採用した1人の従業員の方が、モチベ―ションが低く、主体的な取り組みなどが無く、
仕事の適性、会社のカルチャーとの適正的にミスマッチな印象が否めないとのことでした。
他の従業員さんとの関係性もあまり芳しくない現状とのことで、
どうしたらいいかと迷っておられました。
採用後に適正の部分でミスマッチを感じてしまった・・
たしかにこれは難しい問題です。
これの対処はあらゆる経営者の方、マネジメント層の方で意見が分かれる内容だと思います。
1,適正がない人をこのままこの環境に置いておくのは、その方にとっても会社にとってもメリットがないので、前向きな卒業に向けて動く(話し合う)
2,縁があって入社をしてもらったという事実だけに向き合い、本人から辞意がない限り、とことん育成に向き合う
極論、この2択ですかね。
これは会社が傾かなければ、どちらが正解不正解というのは無いと思ってまして、
オーナー/経営者の方針次第です。
今回のオーナーに対しても、そのような回答をしました。
同時に「どちらの選択肢もチョイスできる状態にしておくのが望ましい」という話をし、
1についてはさほど悩まないというか考える必要が無いので、
2の選択肢の際には何が必要かというやり取りをしました。
まず自分の経験談として、
とにかく対象の従業員さんと対話を重ね、情熱を伝えること、これが前提ですねというお話を差し上げました。
これはマネジメント側のキャラもあると思うのですが、
人間関係が希薄になる一途の今の日本で、
心の底から情熱と感謝の気持ちを持って、
「●●さんがこの会社に入ってくれて本当に良かった!」という言葉や、
「●●さんと一緒にこの会社を大きくしたい!」
という言葉を掛けるだけでイチコロだと思うんですよね。笑
こういうシンプルなことでも、意外に出来ていないマネジメント層は多いです。
いやいや私はそういう言葉掛けてますよ・・というマネジメント層の方でも、
そこに心がこもっていなかったり、情熱が伴っていなかったら、それは響かないですよね。
で、情熱を日々伝え続けていくと、
不思議なもので情熱というのは伝染していきます。
気付くと半年後、1年後とかに、
我々マネジメント層が伝えていた内容を、
部下が周囲に発信している姿を見ることが出来たりします。
これはマネジメント冥利に尽きますよね。
そもそも論として、ではマネジメント側の方が情熱が少ないタイプの場合、どうすればよいか?
・・・まずその時点でマネジメントの資質が無いとも言えますが、
情熱を持つヒントとしては、これまでの人生でスポーツ/テレビ番組/ドラマ/映画/音楽/漫画などの影響で、
心が震えた経験って誰もが持っていると思います。
そこにアナタの情熱の着火ポイントのヒントがあります。
「何で私はこのミュージシャンが好きなのだろう?」
「何でこのドラマにハマっているのだろう?」
この自問自答の繰り返しで、情熱の着火ポイントが把握でき、
これが分かればセルフで情熱に着火させることが常に可能になりますので、
どこに行っても誰と会っても情熱を伝えることが可能になります。
そして1人2人と仲間が増え、その仲間達の力で大きなことを成し遂げていく・・という構図ですね。
こう書いてて気づきましたが、
社長含めマネジメント層というのは情熱伝染屋さんであることが必須かもしれませんね。
余談として、このマネジメント相談所では、
概念的な話だけではなくて、具体的なテクニカルな要素も話すことがありますが、
前述の回のときには、
「1つミスを指摘する際には、2つのモチベーション向上の話とセットで伝えることは意識してますね。
必ずモチベーション下げた状態で着地させないです。」
これを伝えたら、そのオーナーから「名言じゃないですか!」とお言葉をいただきました。笑
とはいえ、これは大前提で思っていることですが、
特別自分のマネジメントが正解だとは思っておらず、
自分の経験談を伝えたり、オーナーと議論をする中で出てきた要素が、
その目の前のオーナーのヒントになれば嬉しいな~くらいにしか思っていないです。
自分も日々勉強の身ですから。
あと誤解があってはよくないので補足しますと、
前述のオーナーが何も情熱が欠けているという話ではなく、
むしろ本当に人格者で素晴らしいオーナーです。
それを大前提で、情熱を軸とした自分の経験談を色々とお伝えしたというだけの話です。
このオーナーは誰が見ても優秀な人格者、いわゆる上位2割オーナーです。
こういうオーナーでもマネジメントを悩まれるくらいマネジメントって難しいのです。
さらに補足すると、複数展開をしていることもあり、
聞くと事業責任者の方が存在し、
その方にほぼマネジメントは任せているとのことでしたので、
前述のオーナーとの場の翌週に(普段はオーナーのみ対象ですが特例で)その事業責任者の方をマネジメント相談所に招待しました。
その話はまた明日。
ではまた。
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※著作権フリー画像サイトで「ミスマッチ」と検索したら、このマッチの画像が出てきて、ちょうど情熱着火の話題もあるし、これでいいやとチョイス。笑