今回はとある動画への補足的な解説的な趣旨です。
フランチャイズビジネスの根底には「再現性」というキーワードがあります。
ですが、中央集権的にルールを厳しくして極力レールを敷いてあげて、
逸脱者を無くすフランチャイズスタイルは、
半面として爆発力とスピードが伴わないです。
また、現在の時代性とはミスマッチだと思います。
そのため、最低限の再現性を提供し、
加盟オーナー視点で言うところの「本部への余計なフィー」を撤廃し、
各店のアドリブを発揮していただくバッファを持たせるフランチャイズオーガナイズが正解だと信じ、
これまで我々のフランチャイズは運営してきました。
再現性を提供するにも関わらず、
本部への余計なフィーを撤廃しても運営できる理由、
それはシンプルに、最少人数で本部を運営しているからです。
各店のアドリブを発揮していただくバッファを持たせるフランチャイズオーガナイズは、
マーケット特性が各地域によって違いがある点も考慮してのことです。
本部は全国各地のマーケット感覚を持ち合わせており、
事業の性質を踏まえた「店舗開発戦略」を構築して提供できますが、
「戦略」を具体化するための「戦術」は、
その地元で育っていたり、その地で長年事業を展開していたり、
そういうバックボーンを持つ加盟オーナーが思案や構築をした方が、
勝率が上がると確信があり、
自由度を高くしているという側面もあります。
事実、爆発力ある店舗は様々な地域で定期的に誕生しています。
このスタイルのフランチャイズ運営は、
加盟オーナーをとことん信頼できなければ実現できません。
とある別業種のフランチャイザーの方からは、
「そういうスタイルは(ブランディングを毀損されるのが)怖くて出来ないです」
と言われたこともあります。
我々のフランチャイズもその視点も当然持ち合わせており、
だからこそ、加盟前の最終面談の機会を設け、
必ず自分がお会いするようにしています。
要は(大変恐縮ですが)この方を信じ切れるかという確認をしているわけですね。
以前も書きましたが、
フランチャイズ本部立ち上げから3年でアーリーステージ突破の秘訣というより所感 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
フランチャイズ運営で肝要なのは、
結局のところ(本部と加盟オーナーの)人間関係と(本部の)ビジネススキルで、
我々はこれが軸として存在しているから、
各店のアドリブを発揮していただく余地を持たせるフランチャイズスタイルを実現できますし、
それこそが差別化とも言えます。
※他にもディテールでの差別化は数多くありますが、ここでは割愛します
本部だけの視点で言えば、
ルールを徹底して、本部を介さないと運営できないという仕組みにした方が、
ロイヤリティの意義も感じていただきやすいわけですが、
繰り返しますが、それだと時代に合わないですし、
何より確率論的に生産性が伴わない可能性が高く、
上記のような運営を信じて走ってきました。
結果として、加盟募集開始から3年で100店舗を実現でき、
直近の既存オーナーの追加加盟や新規加盟が続いていますから、
このフランチャイズオーガナイズスタイルを維持しつつ、精度を上げていき、
ブランドの発展を仕掛けていきたいですね。
ではまた。