現在、作成しなければならないと自分自身でミッション化しているパワポ資料が3つ。
1つは会社として重要、2つは事業部として重要な資料です。
優先順位高いものから着手していますが、
毎度、資料を作成する度に思うのが、
自分史上最高クオリティのパワポ資料に仕上げたいということです。
一応前職でコンサルファームという環境にも在籍いましたし、
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しかもそこで新事業を立ち上げた経験もあるので、
エグゼクティブサマリーの概念や、
テクニカルスキルとしてのスライドマスターやアニメーション、
コンサル視点での各種NG事項は理解しているつもりなので、
当時から現職にかけて、アウトプットの機会がある度に(むしろ機会を作ることも多いですが)
一定以上の精度の資料は作成してこれた気がします。
そもそもなぜコンサル業界がパワポマスター揃いなのか?
それは「成果物」という概念があるためです。
「成果物」は「成果」とは異なります。
「成果」は例えばクライアントの売上や利益が増えるなど、
コンサルティングを実施した結果として得られる価値のことです。
一方、成果物とは、コンサルティングの結果として出来上がる「モノ」や「納品物」のことを指します。
診断のような案件は「診断報告書」が成果物ですし、
事業計画策定案件であれば「事業計画書」が成果物、
組織構築コンサルであれば「組織図」が成果物になります。
そして何より、巷に溢れている自称コンサルタントではなく、
コンサル業界のコンサルタントって、
クライアントが誰もが知る大企業や、
銀行や官公庁だったりするので、フィーが桁違いなんですね。
そのため、当然フィーの対価としての成果や成果物が求められるので、
いわゆる凡ミスなんて許される環境ではないですし、
そのあたりが前述のようにパワポマスターが次々に生まれる所以、
あるいは仕事が出来る最高峰集団と言われる所以ですね。
その基準値は自分の中でも指針として残しており、
取引先や社外の様々な方からの提案資料とか見ると、
パワポ資料の成果物や作品としてどうか?みたいな視点で見てしまいます。
もっとも、社外の人に対して、
「このページとこのページのフォントがバラバラですよ」とか、
「文字サイズに規律がないですよ」とか、
「図解もっと多い方がいいですよ」などの指摘はしませんが(笑)
ただ大変恐縮ですが、ビジネス戦闘力分析において、
資料作成スキル(場合によっては論理的思考回路)は浮き彫りになりますから、
心の中で「なるほど・・」とは思ってしまいます。
また、社内でも1年前や2年前から同じ資料をずっと使い続けていたりするのを見ると、
向上心を疑うのも事実です。
向上心があれば自然と改善点に着眼しますし、
改善したくて仕方なくなる感覚になりますからね。
なので裏を返せば、
たまに凄い完成度の高いパワポ資料を見たときにはテンション上がりますし、
無条件でその資料を作成した方に対して一目置きます。
完成度の高い、または斬新な構成の資料を見たときには、
どういう狙いでこういう図解なのか?
なぜこういう構成なのか?色使いの意図など分析して、
その刺激と共に、自分の引き出しとして習得してみたくなります。
まさに今作成中の資料も、直近の中で最も刺激を受けた資料を参考に、
色々なスキルを勉強しながら作成中です。
さてさて閑話休題。
パワポ資料と一言で言っても、
アウトプットの対象が、社内なのかFC全体なのか個別オーナーなのか、
取引実績のない社外なのか、
はたまたプレゼン(アニメーションを駆使できるのか)なのか、紙ベースなのかによって当然引き出しを使い分けますが、
いずれにせよ毎度、自分史上最高クオリティのパワポ資料に仕上げたいと自然と思います。
このマインドは、コンサルファーム出身者だから芽生えたものではなく、
自分自身においては、過去のバックボーンにおいてのネタ作りに非常に近い感覚で、
過去に作成したり披露したパターンや駆使したフォントとかは、
自分自身が飽きてしまい、
新たなものにチャレンジしたくなるんですよね。
アウトプットの必要性が生じたシーンで、
毎度、自分史上最高クオリティのパワポ資料を目指して、
新たなスキルを取り入れながら、
成果物=作品づくりに没頭するこれらのプロセスが楽しいんです。
ちなみに、社内の別事業部のある1人に対して、
ふとしたキッカケで毎週パワポ資料を作成して提出してもらって、
それに対して自分から都度フィードバックするというのを1年間実施したことがありました。
開始時には一切パワポをさわったことがなかった人間が、
前述のプロセスを経て、1年後にはその事業部内で最も資料作成が得意になるまでに成長しましたから、
コーチの存在と努力次第で確実に習得できるスキルだと確信を持ってます。
パワポで資料を作成しようと思うと、
性質が散らばっているものを抽象化したり(チャンクアップ)、
逆に抽象的なことを具体的に整理していく(チャンクダウン)ような、
コンセプチュアルスキルが自然と習得できますし、
シンプルにパワポで精度の高い資料を作成できるテクニカルスキルも習得できます。
そして何より企画や計画をアウトプットできる=大多数の人を巻き込めるヒューマンスキルの一部も習得できることに等しいです。
このように得しかないため、現時点での皆さまのスキルフェーズに応じたパワポ資料作成の取り組みを推奨します。
現状維持は退化なのですから。
ではまた。