フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

伊東純也選手から考える非エリートの凄味の話

以前に伊東純也選手から考えるマネジメントの話という記事を書きました。
伊東純也選手から考えるマネジメントの腕の話 - フランチャイズオーガナイザーのブログ
我らがサッカー日本代表チームは、
W杯アジア最終予選でこれでもかと苦戦を強いられてきました。
アジア最終予選のレギュレーションなどについては以下をどうぞ。

www.jfa.jp

伊東純也選手が出場停止だったアウェーのサウジアラビア戦に敗れた時には、
本当にどうなることかと思いましたが、
ホーム・オーストラリア戦(2-1)
アウェー・ベトナム戦(1-0)
アウェー・オマーン戦(1-0)
この3連勝により、自力でのW杯出場権が獲得できる2位に浮上しました。

そしてこの3連戦で大活躍したのが伊東純也選手です。
日本代表で10番を背負うリバプールの南野選手のほうが世界的には有名でしょうが、
現日本代表のアタッカー陣の中心は(戦術が無いからサイドアタッカー頼みという要素もありますが)誰が見ても伊東純也選手だと露骨に分かりますよね。

この伊東純也選手、サッカーがお好きな方なら御存知だと思いますが、
アンダーカテゴリー(U17~U23)で日本代表だったわけではないので、
いわゆるエリートではないんですよね。
今の日本代表のアタッカー陣で言えば、
堂安律選手、久保建英選手、三笘薫選手、浅野拓磨選手など、
このあたりは20歳以下の時から日の丸を背負っていた、いわばエリートです。

ただ伊東純也選手って(U23)五輪代表にも入っていなかったくらい、遅咲きの選手なんです。
柏レイソル在籍時の2017年、Jリーグで無双し、
ここで何だこの右サイドのスピードスターは?と注目を集めるようになっていきました。
そこから2019年冬に現在所属するKRCヘンク(ベルギーの強豪)に移籍し、
最初は日本代表でも堂安選手の控え的な位置づけでしたが、
KRCヘンクでの安定的な活躍や日本代表でも出場すればスコアポイントを叩き出す&守備もさぼらないことを続け、
今では異論ある人が少ないくらい、日本の右サイドアタッカーと言えば伊東純也選手という存在になりました。
非エリートにも関わらず、です。

思い返すと、日本サッカーの歴史で結構こういう存在って定期的に現れるんです。

ボンバーの愛称でおなじみの歴代屈指のCB中澤佑二選手も、
高校時代は無名で、単身ブラジルに渡った後、
練習生からキャリアをスタートしたというのは有名な話です。
中澤佑二 - Wikipedia

また、ドラゴンの愛称で親しまれる歴代屈指のCF(センターフォワード久保竜彦選手も、
ユース年代では完全に無名の存在でしたが、
圧倒的な身体能力とセンスから瞬く間に日本代表まで上り詰めました。
個人的には、日本サッカー界の歴史の中で、
ナンバー1のCF(センターフォワード)は久保竜彦選手だと思います。
ゴールシーン見てもらえれば分かりますが、
野生的で日本人離れした身体能力で凄すぎます。
(個人的はキャラもツボです。笑)

www.youtube.com

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怪我さえなければ・・・
久保竜彦選手が本調子で2006年W杯のピッチに立っていたら、結果は確実に変わっていたと思います。
それくらい凄まじいCFでした。

こんな風に定期的に日本サッカー界には、
非エリートが日本代表に登場し、一時の活躍どころか中枢まで担ってしまう現象が起こります。
2003年から日本サッカー界の発展のために、
U-13年代からJFAエリートプログラムと題し、
13歳くらいの年代から逸材を発掘して育成するスキームがあります。
JFAエリートプログラム|JFA|公益財団法人日本サッカー協会

にも関わらず、年齢制限のないフル代表になると、
アンダー世代で日本代表だったエリート達は悉く漏れていき、
前述の伊東純也選手や中澤佑二選手や久保竜彦選手のような非エリートが日本代表のレギュラーになったりしますし、
時に日本をも救うのです。不思議なものですね。

けしてJFAエリートプログラムが意味がないとか、
慧眼がないとか、そういうことを言いたいわけではなく、
非エリートの強みと言いますか、
負け続けてきた経験から培われた精神力、負け続けてきたからこそ訪れたチャンスを逃さない行動力、
負け続けてきたからこそ謙虚な姿勢、
負け続けてきたからこそ自身の強みを分析できていて強みを伸ばすことに集中できている、
負け続けてきたからこそ、良い意味でセオリーや常識に囚われない考え・・
このあたりが要素なのかなと思います。

M-1優勝者も、
NSCでエリートと言われていた数々のコンビをなぎ倒し、
NSCに(合格率99%)入学できなかったり、NSC卒業生ではない、
笑い飯さん、とろサーモンさん、マヂラブ・・などが優勝してますよね。
要は同じ理屈だと思います。

どの業界でも、非エリートが救世主、非エリートが勝つというケースは総じて珍しいことではない気がします。
自分も自信を持って断言できる非エリートです。
一般社会でキャリアをスタートしたのは20代後半でしたから。

ただそこから約10年。これまで降格や降給、一度も経験したことがないです。昇給や昇格、いわば出世しかしたことないです。
じゃあ自分がエリートかと言われれば、繰り返しますが全くそんなことはなく、
一般社会でキャリアをスタートする以前、芸能界ではこれでもかと負けまくってきました。
どれだけ思考を巡らせても、当時はあの世界での勝ち方が本当に分からなかったです。
とはいえ、そこで負け続けてきたからこそ、
目に見える結果に拘るマインドや勝負所の戦略性といった武器を持つことができ、
今があるのかもしれません。

話が脱線しましたが、
以上、伊東純也選手から考える非エリートの凄味の話でした。

来年の2022カタールW杯、
怪我さえなければ、伊東純也選手が日本代表としてゴールやアシストといった明確な結果を残してくれると思います。
確信に近いです。理由は上記のとおりです。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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