フランチャイズオーガナイザーのブログ

フリグマ代表取締役/FCオーガナイザー&コアフランチャイジーの養成講習主宰/FC本部中枢歴10年/自ら立ち上げたFC→加盟募集開始→健全に3年100店舗実現/ビジネスチャンス連載/日経FCショー・FRAX TOKYOなどFC主要イベント登壇/2024年APAC・FCコンサルTOP10選出

その仕事の概念は正したほうが得だよ?の話

残すところあと僅かで現在率いるフランチャイズ本部を離れます。
実は後任の責任者も数ヶ月前から決定しており、
引継ぎは盤石に進行していますが、
それでも本部メンバーに対して、何か自分が残しておけるものは無いか?と日々合間で模索しています。

そんな中で感じたことの1つが仕事の概念です。
これは現在の本部企業に限らず、
古巣のFC本部時代もコンサルファーム時代も、
「ああ仕事の概念が歪になっているな~」と感じてしまうことが多かったです。
そこで「その仕事の概念は正したほうが得だよ?」と題し、
よく起こり得る、仕事の概念がちょっとズレているケースを記しておきます。


1,社長のYESがタスクのゴールになっている
これはどの会社でもよ~く聞くことですし、よ~く様々な場面で見たり聞いたりしてきましたね。
ズバリ、社長のYESをゴールとして働く社員が多い会社・・・
まあ未来は無いに等しいでしょう。
社長は会社の長であるだけで、
エンドユーザーでも無ければクライアントでも無いのです。
エンドユーザーやクライアントが望んでいなくても社長が望むなら販売するのですか?
そんなシンプルな本質にも気付けない社員が多いって相当マズイです。

「とは言ってもウチの社長は頑固だから。言っても無駄だから・・・」
みたいな声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
マンツーマンの場を設定し、真剣に話をしてみましたか?
ボスマネジメントという概念がある事もしっかり学んでおきましょう。
自分の目的を叶えるためのボスマネジメント術の5つのコツ&注意点 | Sales Hacker

自分も古巣のFC本部時代、社員150名くらいの規模の中で、
役職者ではあったものの、幹部では無かったというポジショニングでしたが、
そんなのお構いなしに隙あらば社長にアポ取ってマンツーマンの場を設けてもらってました。
(あまりにしつこかったからか)最後のほうは自分とのMTGが定期MTGみたいになってましたから。笑
模索する価値はアリです。


2,背景や意図を理解せずにボールを持ってしまう
社内コミュニケーションツールにて、
とあるSVが広告媒体の表示について、
他SVメンバーに対して「担当FC店に今後●●のような表現を控えるように促してください」とメッセージを送ってました。
自分は把握していなかった内容だったので、
聞くと、他の部署からそのSVに対して指示があったとのことでした。
そのため、そのSVに対して、
「なぜこの表現を控えてほしいの?」
「どこまで強制力を持たせてSVは担当FC店に周知すればよいの?」
と聞くと、
「すみません、分かりません」とのことでした。
うん、これは良くない。思考停止になっているんですよね。
他の部署から「担当FC店に今後●●のような表現を控えるように促してください」と指示を受けたら、
それを担当FC店に伝える際のことを想像して、
背景や意図を深堀し、強制力の線引きもしっかり擦り合わせてからボールを持つべきなのです。


3,指示されたことだけやっている
自分が率いるFC本部メンバーには半期ごとのフィードバック時に、
ほぼ全員に毎度伝えている内容だと思います。

www.shosasakifranchisor.com

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ほぼ全員に毎度伝えているということは、ほぼ全員出来ていないから。
指示されたこと以外に何かを生み出すというのは、それだけ希少性が高いのでしょう。
構造的に見れば難易度は高いのは当然と理解いただけると思いますが、
指示されたこと以外の仕事を創出するのって、
経営的な視座を持っていなければ出来ないことなんですよね。

どういうことかと記すと、
直属の上長やその上の階層の上長から指示を受けるタスクというのは、
直属の上長やその上の階層の上長が「やるべきだと思っている」ことです。
あるいは経営陣からエスカレーション的におりてきた指示か。
いずれにせよ、社内の誰かが既に着眼していることなのです。

つまり指示されていない仕事というのは、
社内の誰も着眼していなかったことである可能性が高いのです。
だから価値があるんです。
ではどうやって指示されていない仕事を生み出せるのか?
まず自身が属する部署や事業部、あるいは会社を鳥瞰します。
「この事業部、あるいは会社は、
今何を目指しているのだろう?その目指した先に到達したら何が起きるのだろう?
どのような社会貢献をしようとしているのだろう?」
と色々と分析する必要があります。

すると、色々と課題が見えてきます。
「目標を本気で目指しているのは社長だけで、その他の方は実は全くテンションが高くない・・・」
「目指しているものに到達しても何の社会貢献性も無さそう・・・」
「そもそも会社として何も目指していない・・・」
などなど。
課題が見えてきたら、その課題解消のためのアイデアを発案します。
そしてアイデアが整理できたら、それに取り掛かればよいのです。
当然指示を受けたタスクもあるでしょうから、
そのタスクの合間や休日を利用する形になるでしょうが、
主体的に気付き、主体的に取り組むというのは仕事の醍醐味です。
本当に面白くてワクワクしますから、全く苦にならないでしょう。
その主体的な仕事は、趣味や娯楽を超越して最高のエンターテイメントになるはずなので、
タスクの合間や休日を利用して向き合うことが一切苦ではない「ゾーン」に入ることでしょう。

そして主体的に気付き、主体的に向き合ったことが一定の形になった際、
上長や経営陣にプレゼンしてみてください。
すると真っ当なカルチャーの企業であれば手放しで賞賛され、職位も給与もアップ一択です。
なぜなら経営的な視座を持ち、さらに経営陣が気付いていない点に着眼できて、
しかもそれを主体的に取り組んでいたのですから、
経営陣からすれば「経営に近いところで仕事してもらいたいから出世させたい」
という自然な発想になります。

だいぶ脱線しましたが、
こういう背景から指示されたこと以外の仕事に価値があるのです。
セルフチェックしてみましょう。
直近数ヶ月~半年で、指示されたこと以外の仕事、幾つ創出しましたか?


以上、その仕事の概念は正したほうが得だよ?の話でした。
他にもありそうなので、
また思い付たら書きます。
ではまた。
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株式会社フリグマ(Flegma,Inc.)代表取締役社長
佐々木翔(sho sasaki)
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