フランチャイズオーガナイザーのブログ

フランチャイズをオーガナイズする仕事をしております。約10年間、率いたチームメンバーの離職率0%。立ち上げたフランチャイズは加盟募集開始から3年で100店舗を突破しました。前々職のフランチャイザー時代には、オーナーコンサルタントチーム責任者としてFC店継続率96%を実現。その後、コンサルティングファームを経た現役のフランチャイズオーガナイザーとして「フランチャイズ業界健全化→地方創生→日本経済活性化に貢献」このためにブログを綴っております。

フランチャイズ戦術シリーズvol.1「ターンキー制度」

サッカーでは、戦術について世界中で議論になったりします。
これまでサッカー史において、斬新なアイデアと共に結果を残し、伝説として語り継がれる戦術がいくつも発明されてきました。
例えば1987年~1988年ACミランアリゴ・サッキ監督による「ゾーンプレス
2008年~2009年バルセロナグアルディオラ監督による「ティキ・タカ」や、
2010年~2011年ドルトムントのクロップ監督による「ゲーゲンプレス」などなど。

これをヒントに「日本のフランチャイズ史においても凄い発明戦術たくさんあるぞ!」と思い立ち、
フランチャイズ戦術シリーズ」をスタートしていきたいと思います。考察シリーズくらいの頻度でお送りしていきます。
第1回は「ターンキー制度」です。

ターンキー制度とは、
店舗や設備などを一括で本部が準備し、
あとは鍵さえ受け取ればオープンができるという制度です。
キーを回せばすぐ使える状態で渡されることからこの名前が付いたと言われています。

コンビニ業界では、このターンキー制度は一般的にCタイプと呼ばれ、
FC加盟者は通常オープンに必要な不動産契約や設備、備品などの準備不要で開業できる制度です。

付随してAタイプ&Bタイプも補足しておきます。
◆Aタイプ
FC加盟者が所有していた物件で開業するケース。
内装工事費用もFC加盟者負担。

◆Bタイプ
本部が賃貸した物件をFC加盟者が転貸で借りるというケース。
本部がその物件を賃貸する際に発生した実費(保証金や前家賃)や毎月の家賃もFC加盟者負担。
内装工事費用などもFC加盟者負担。

◆Cタイプ
前述のとおり、全て開業準備が整っている状態。
内装工事費用も家賃も本部負担。
だが当然にロイヤリティや諸々ルールなどが、AタイプBタイプに比べ高額だったり、厳しくなるケースが多い。

ちなみにターンキー制度(Cタイプ)の場合、
年齢制限や夫婦2人での経営といった付帯条件が設けられているケースもあるので、
しっかりリサーチしましょう。
参考までにセブンイレブンのターンキー制度(Cタイプ)を共有しておきます。
Cタイプの加盟条件・契約タイプ・加盟資金について|フランチャイズで独立開業ならセブン-イレブン
※上記ページの売上総利益とは要は粗利、セブン-イレブンチャージとは要はロイヤリティです

ちなみに!
一応、馴染みのない方に向けてBタイプも解説しましたが、
実は現在Bタイプはコンビニ業界全体で適用されていないんです。
上記セブンイレブンのサイトを見ても、
不自然にAタイプとCタイプしか表記がありません。


謎です。
他コンビニでも、Aタイプ・Bタイプというような表記になっていても、
BタイプがセブンイレブンでいうところのCタイプ=ターンキー制度なので、
コンビニ業界全体で旧Bタイプが廃止されたのですかね?・・
調べた限り、過去には明確に存在したのは間違いないので。

これは何か理由(闇?)がありそうな気配するので、
詳しい方、こっそり勉強させてください。笑

さてさて、ターンキー制度について、
コンビニ云々ではなく、FC本部側の視点で捉えると、
メリットはガバナンスと初期ブランディングが担保されることですね。
店舗開発や内装工事をFC加盟者任せにしてしまうと、
FC本部の掲げるブランド設計と大きく異なる店舗が完成してしまったりすることもあります。
ですが、ターンキー制度では、
店舗開発から内装工事から全てFC本部側で実施するので、
その心配が不要になりますね。
一方、当然に一時的なFC本部側の出費も大きくなるので、
FC本部立ち上げ直後やアーリーステージのFC本部にとっては、
なかなかハードルの高い戦術とも言えます。

およそ300〜500店舗ほどの規模を超えて、
FC本部の経営基盤も安定した後にこのターンキー制度を導入していくと、
加盟開発や店舗開発の幅が広がり、メリットも大きいでしょう。

一方、FC加盟者視点でのターンキー制度は、
まずメリットとしては、独立に向けて経済的な準備が出来ていない、そういった方でも開業が実現できる・・
これはメリットですよね。
普通は経済的な準備が出来ていないと開業の土台にすら立てないわけですからね。

デメリットは・・まあネット検索したら出てくるコンビニフランチャイズの失敗事例みたいなエピソードは、
ほぼCタイプの実態でしょうから、
経営センスが乏しいオーナーにとっては、デメリットしかないと思います。
基本的には、しっかり資金を構築してからAタイプでのチャレンジを推奨します。経営センスに自信や経験があるなら、Cタイプ(ターンキー)でもよいでしょう。

さてさて、色々話は逸れてしまいましたが、
フランチャイザー側視点として「ターンキー制度」は戦術として秀逸だと思っており、
あとは加盟オーナーへどこまで負担を求めるのか?こことの折り合いをどう付けるかの操縦次第だと感じます。
いずれにせよ言えることは、間違いなく「ターンキー制度」が無かったら、
日本にコンビニはここまで広がってないです。

そう考えると後世に語り継ぐべきフランチャイズ戦術ですね。vol.2をお楽しみに。
ではまた。

コンビニフランチャイズ・ターンキー

※余談ですが、今回からフランチャイズ戦術シリーズを開始するにあたり、
過去の記事で該当がないか見ていたら、下記の記事はまさにフランチャイズ戦術シリーズだったので、ゾーンとマンツーマン - フランチャイズオーガナイザーのブログ
後追いでタイトル変更し、この記事をフランチャイズ戦術シリーズvol.0としてます

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